プロが指南 就活の極意 雑談面接を実施する背景とは
〇雑談形式が増えている背景
インターネットの普及に伴い、選考情報はネット上で拡散し、いつでも情報収集ができる時代となりました。それに伴い、選考を受ける学生の多くは、企業がどのような質問をしてくるのか調べることが可能となり、あらかじめ用意した回答をそのまま伝えることができるようになりました。
しかし、用意した内容を暗記して伝える学生が増えたことで機械的な受け答えになってしまう学生が増え、学生本人の人柄や人間性を測りづらくなってしまいました。そこで、学生によっては質問を変えたり、前年度とは異なる質問を投げたりすることで企業も工夫を凝らしています。その工夫の一つに、雑談形式があります。
〇雑談形式で求められること
雑談形式の面接では、臨機応変な対応やアドリブ力が問われることが多いため、事前に対策をするのが難しいです。しかし、対策なしで臨むのは対応できないケースが増えてしまい非常に危険です。そのため、面接では何を見極めたいのか、表面的なことではなく本質的なことを理解しておくことが必要となります。
〇企業が面接で見極めたい3つのポイント
これは以前にもお伝えしたことがあるのですが以下になります。
1、自分がしたいことは何か。
2、自分ができることは何か
3、自分の人間性や性格、価値観
1つ目の「自分がしたいこと」では、学生の働く目的や覚悟を確認するだけでなく、入社後のミスマッチを防ぐため、企業と学生双方の考え方に相違がないかを確認しようとします。せっかく、内定を出したのに入社後にやりたいことができず早期離職されてしまっては企業も困るので、選考過程で見極めようとしています。
2つ目の「自分のできること」では、企業への貢献度を測ろうとしています。企業側にとって採用は、今後の会社の命運を握るといっても過言ではありません。そのため、貢献度の高い学生をとろうと学生がこれまでに打ち込んできた経験を質問することで見極めようとしています。
3つ目の「自分の人間性や性格、価値観」は、上記2点の要素も含まれますが、会社の風土や他の社員たちと合うかどうかを確認しようとしてきます。いくら、学生が優秀でも他の社員と対立してしまっては業務に支障をきたす恐れがあります。また、人間性に問題があれば企業の社会的信用も失う恐れがあります。そのため、さまざまな質問を通して、上記2点と同じように見極めようとします。
以上3点が面接で見極めたいものとなります。そのため、雑談形式の面接では、臨機応変な対応やアドリブ力が問われると言いましたが、状況に応じて上記3点を面接官に話す必要があります。3点を意識しないで話してしまうと企業が求めていることに応えることができず面接で落とされてしまうことがあります。
学生と雑談がしたいから雑談形式の面接をしているのではなく、狙いや意図を持って雑談形式を採用しています。そのような背景も理解して企業へのアピールを成功させてください。(「内定塾」講師 齋藤弘透)
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