【新春の着物】「松模様」で上品におめでたさを表現!晴れやか吉祥模様コーデ
松だけを意匠としたものは平安時代からあり、笠松、若松、光琳松、唐松などそれぞれに名前が付けられるほど多様に意匠化され、絵画や工芸品などに数多く使われてきました。染織品の模様としても、振袖、留袖、袋帯などに用いられています。吉祥を表した松模様の着物をメインにしたコーディネートをご紹介します。
撮影=赤尾昌則(white STOUT) ヘア&メイク=光倉カオル(ダイナミック) 着付け=小田洋子 モデル=熊沢千絵 撮影協力=ACホテル・バイ・マリオット東京銀座 美しいキモノ2022年冬号より
小ぶりな松の枝を白上げと金彩で表した、奥ゆかしさを感じる付けさげ。新年には明るい地色や淡い地色を着たくなりますが、あえて濃い地色を選ぶなら、あらたまった趣の感じられるものを選びましょう。熨斗目模様を現代的にデザインした白地の織りなごや帯で。
着物(山梨・着物乃塩田 tel.0120-509-529) 制作(工芸こはく) 帯(銀座 越後屋 tel.03-3563-5691) 制作(美術工芸 啓) 帯〆と帯あげ(さんび/荒川 tel.03-3563-5691) リング/946,000円(ショパール/ショパール ジャパン プレス tel.03-5524-8922) バッグ/407,000円(ロジェ ヴィヴィエ/ロジェ ヴィヴィエ・ジャパン tel.0120-957-940)
常緑樹の松は、長寿を象徴する吉祥の木として平安時代より模様として好まれてきました。芽生えて間もない若松の模様を、海辺の風に吹かれているかのように段に並べた訪問着です。淡色の訪問着に金銀糸で業平菱(なりひらびし)に浮線綾文(ふせんりょうもん)を織り出した豪華な帯を合わせて品よく。
着物(最上 tel.03-3666-8537) 帯(外市 tel.075-223-1222) 帯〆(さんび/荒川 tel.075-341-2113) 帯あげ(みふじ/加藤萬 tel.03-3661-7747) リング/4,224,000円(ショパール/ショパール ジャパン プレス tel.03-5524-8922) バッグ/85,800円(伊と忠 tel.075-221-0308) ぞうり(神田胡蝶 tel.03-3253-1511)
さまざまにデザイン化され格調ある松模様は季節を問わず着用できるのも大きな魅力のひとつでしょう。変わらぬ平和を祈って、松模様を愛でたい新年です。