8年ぶりの露店に大にぎわい!夏の風物詩・本妙寺の頓写会 加藤清正公の命日に【熊本発】
肥後藩初代藩主・加藤清正公の命日、7月23日に毎年営まれる本妙寺の頓写会。1612年の清正公の一周忌に住職が法華経を書き写したことが始まりといわれている。
2016年の熊本地震では本妙寺でも多くの石灯籠が崩れたり、仁王門の柱に亀裂が入ったりと大きな被害が出た。その後も頓写会は続けられてきたが、名物の露店は中止を余儀なくされていた。
2022年10月、仁王門の修復工事は完了。8年ぶりに参道に露店が並び多くの人でにぎわった。子供たちも大喜びだ。
参道には50以上の様々な露店が軒を連ね、訪れた夫婦の夫は「奥さんが熊本の人ではないので、自分の子供の時の思い出を知ってもらいたくて連れてきたんですけど、にぎわっていてうれしいです」と話した。一方で、初めて本妙寺に訪れた妻は本堂へ続く長い階段に驚いた様子だった。
午後7時半になると、この日のために約350人で新しく写経した法華経の経典と共に法要行列が本院を出発し、胸突雁木(むなつきがんぎ)と呼ばれる石段を、うちわ太鼓を鳴らしながら上り拝殿へと向かった。
行列が拝殿に到着すると、僧侶たちによる法要が営まれ、経典が奉納された。
参道には8年ぶりに露店が戻り、にぎやかな声が夜遅くまで響いていた。
(テレビ熊本)