ピスタチオからおはぎバーガー ご先祖様も驚く「進化系おはぎ」 倒産の危機を脱却「起死回生の一品」【徳島発】
9月はおはぎ商戦が盛り上がる時期だが、実は今、これまでのイメージを覆す「進化系おはぎ」が増えている。
人気店でそのヒミツを取材した。
今注目されるおはぎ。
なぜ、このような進化を遂げたのだろうか。
調査するため、やってきたのは、兵庫県宝塚市にある『小浜おはぎ研究所』。
このお店では、ピスタチオや、ももなどを使った12種類のおはぎが売られている。
オーナーの藤原幸司さんは、ラーメン店の店長や公立中学校の美術教師を経験した異色の経歴の持ち主だ。
小浜おはぎ研究所 藤原幸司さん:
まぁ好きやから始めた感じですかね。おはぎがベーシックなものだけではなくて、見た目も楽しめるものがいっぱいあったら、きっと喜ばれるんじゃないかなと。
オープンにあたっては、おはぎの人気店に通いつめ、見様見真似で試行錯誤を重ね、商品開発したそうだ。
小浜おはぎ研究所 藤原さん:
食べました。たくさん。ここのお店のもち米はこんな感じだから、どんな風に蒸したり炊いたりしたらこんな風になるのかと試したり。(参考にしたのは)豊中にある『森のおはぎ』さんとか。おはぎ業界の中でも、パイオニア的存在じゃないでしょうか。
進化系おはぎのパイオニアが大阪に。
実際にその店に行ってみた。
『森のおはぎ』で女将を務める森百合子さん。
芸大卒でデザイナーを務めた後、おはぎ好きがこうじて、11年前に専門店を立ち上げた。
森のおはぎ 森百合子さん:
(開店前に)『一回おはぎのイベントをやってみたら?』と声をかけてもらって、それだったら。自分が食べたことない、見たことない、かわいいおはぎだったら、人が興味を示してくれるんじゃないかなと思って。自分が生み出した時にはなかったので。
去年のお彼岸では、3000個以上は作ったというおはぎ。
お客さんの様子を見てみると、多くの方が“セット買い”している。
色んな味を試したいという心理をくすぐり、売り上げアップにつなげたのだ。
このお店の成功がきっかけで、進化系おはぎが全国に広がったようだ。
森のおはぎ・森百合子さん:
これだけ広がったっていうことは、自分のおはぎが愛されたというか、おいしいと認めてもらえたから、増えていったんだったら、嬉しいなとは思っています。