破壊力ある攻めでペース握る 先勝の永瀬王座 棋聖戦第1局
藤井棋聖の3連覇か、永瀬王座が2度目の挑戦で棋聖を奪取して2冠に復帰するか。注目の番勝負は、2度の千日手という異例のスタートとなった。
藤井棋聖の先手で午前9時から始まった開幕局は午後4時17分、66手で千日手が成立。指し直し局も53手で千日手となった。
午後6時8分、藤井棋聖の先手で再指し直し局開始。永瀬王座が先手の2局目と同様に角換わりで進み、戦いが始まった。その後、立会人の小林健二・九段が「藤井さんは永瀬さんのレールに乗せられましたね」と指摘するように、破壊力ある攻めの永瀬王座が徐々に優位を築いた。最後は攻防に見込みがなくなった藤井棋聖が投了した。
持ち時間各4時間で、残りはともに1分。
藤井棋聖の話「(永瀬王座との初タイトル戦は)思わしくない展開にしてしまった。しっかり反省して(次局に)臨みたい」