CAPCOM×手塚治虫 キャラたちが「ドリームマッチ」 兵庫で企画展
企画展は「テヅカプファイティングユニバース CAPCOM vs 手塚治虫 CHARACTERS」で、期間中の展示総数は300点以上。手塚記念館では2020年度の企画展でも両者のコラボ展示を実施。今回は、カプコン側で対戦格闘ゲームのキャラに絞った。「マリーザ(ストリートファイター6)vsプルートウ(鉄腕アトム)」「ひなた(私立ジャスティス学園)vs和登千代子(三つ目がとおる)」など、ぞれぞれの作品でイメージや設定がよく似たキャラ同士を対比、オリジナルとは違った味わいを楽しむことができる。
カプコンのストリートファイターは1991年制作の「Ⅱ」が国内外で大ヒットし、その後の対戦格闘ゲームの礎となった。対戦格闘ゲームは現在、人気が広がるeスポーツの競技種目になるなど広がりを見せている。手塚記念館の担当者は「カプコンのクリエーターにはコンピューターゲームの世界で新しい楽しみ方を提案してきた開拓者精神があり、マンガ界での手塚と通じる」と話す。
企画展は、「ドリームマッチ」を含む4コーナーで構成。カプコンが制作した対戦格闘ゲームの歴史を振り返る年表コーナーや最新作「ストリートファイター6」の紹介コーナーのほか、ゲーム開発の企画書や資料、オリジナル原画などを展示し制作の舞台裏を知ることができるコーナーがある。20~30代でカプコンのゲームに親しんだという神戸市垂水区の会社員の女性(60)は「ゲームが好きになったきっかけはストリートファイター・シリーズ。カプコン作品の登場人物の表現にひかれました。企画書などで作品のコンセプトが固まっていく過程が分かるコーナーが懐かしく、とくに楽しかった」と話した。
◇手塚治虫記念館、10月29日まで
10月29日まで。月曜休館(8月中は開館)。問い合わせは市立手塚治虫記念館(0797・81・2970)。【土居和弘】