宿場町の魅力ぎっしり…写真でたどる現代の東海道五十三次
書名は『写真でたどる、現代の東海道五十三次を往く』(148ページ、1650円)。下巻も刊行予定。
徳川家康により、江戸時代に整備された東海道。その宿場町を編集部が訪ね、落ち着いた風情の街並みや往時の面影を残す痕跡などを写真とともに紹介。宿場町の食やお土産情報も盛り込まれ、ガイドブックとしても重宝しそうだ。
上巻は、東京・日本橋から静岡・袋井宿までを収録。目を引くのは、標高差約800メートルという険しい山道が続き、東海道で最も標高が高い箱根宿。江戸に最も近い関所を構え、重要な防衛線の役割も果たしたという難所では、「名物」である急勾配の石畳を楽しめ、掲載された写真も迫力がある。散歩コースとして挑戦してみてはいかが。昭和のレトロ感を醸し出す街並みも多く、旅情を誘う。
来年、家康を主人公とするNHK大河ドラマ「どうする家康」がスタートする。本書を手に江戸時代と現代を往復しながら東海道五十三次を旅するのも一興だろう。本書に関する問い合わせは同社(044・959・3750)まで。