アートビギナーにも参加しやすい新時代のオークションを展開する「NEW AUCTION」が熱い
数年前から日本はアートブームだと言われ、実際、渋谷や原宿、下北沢など若者の街にもギャラリーが続々オープン。老舗画廊のような敷居の高そうな雰囲気ではなく、カジュアルな内装だったり、カフェやアパレルショップなどに併設されたギャラリーが増えたことで、以前に比べてアートがグッと身近なものになっている。それにともなうかのように作品を買う手段のひとつであるアートオークションの数も増え、徐々に盛り上がりを見せている。
中でもNEW AUCTIONは、アートビギナーにも参加しやすいオークションのひとつとして、回を重ねるごとに存在感を高めている。現代アートを中心に作品が出品され、長場雄や花井祐介、KYNEなど日本のサブカルチャーシーンを席巻し、日常的に目にする機会も多いクリエイターの作品も数多く登場。落札価格が1億円を超える作品がある一方、10万円以下でオークションが成立する作品もあると聞けば、思っていたよりもハードルが高くないと感じる人も多いだろう。
オークションは原宿のBA-TSU ART GALLARYを会場に行われ、事前に出品作品を観られるプレビューは渋谷のMIYASHITA PARK内にあるアートギャラリー、SAIで開催。いずれも入場無料ということもあり、フラッと通りかかった人とアートとの接点を創出する役割も果たしている。
NEW AUCTIONが初めて開催されたのは2021年の秋。国内のオークション会社出身の木村俊介さんが「アートをより面白く、オークションをより身近に。」をビジョンに掲げて始まった。以来、年に2回のペースで行い、6月24日には4回目となるNEW 004が開催された。
これまでに出品された作品点数は、1回目のNEW 001が129点、002が143点、003が139点。それに対して今回は最も多い195点が出品された。点数を増やした理由について木村さんはこう話す。「取り扱うジャンルの幅を広げました。いろいろな作品が集まることで、オークションとしておもしろくなるだろうと思ったのです」