世界に22人、レゴ認定プロビルダー 三井淳平が語る一途な"レゴ愛"
ーレゴに興味を持ち始めたのはいつ頃でしょうか?
3歳年上の兄の影響で、1歳の頃からレゴブロックに触れてきました。親も好きだったようで、クリスマスや誕生日にはいつもレゴブロックをプレゼントしてくれて。兄の分も合わせると2倍のスピードでパーツが増えていき、家にいる時はよくレゴブロックで遊んでいましたね。
ー幼少期の頃は様々なおもちゃやゲームに興味が出てくる時かと思うのですが、変わらずレゴブロックはずっと好きだった?
レゴブロックの中には歯車やモーターを使い動かせるものもあり、パーツの中で興味の幅が広がっていきました。動かすことで一通り遊んだ後は、その反動で「動き」より「造形」の方に集中するようになったりと、レゴブロックに対する興味がなくなることはなかったですね。
ー当時はどのようレゴ作品を制作していたんでしょうか?
車や飛行機など様々なモチーフを作っていましたが、同じ色のパーツを沢山持っているわけではなかったので、完成したものは複数の色のパーツが混ざったカラフルなものばかりでした。再現系作品の完成度を上げるためには、同じ色のパーツをまとめて購入する必要があったんですが、同じ色のブロックだけでは市販されておらず、たくさん買おうと思っても2~3万円するものもあり、当時のおこづかいでは限界があったんです。
ただ中学3年生の頃、丁度インターネットが普及し始めた頃で海外の様々な情報を調べることが出来るようになったんですが、そこでレゴブロック専用の海外プラットフォーム「ブリックリンク(BrickLink)」を知り、そこからパーツを仕入れるようになりました。ブリックリンクではパーツごとに購入することが出来るので、欲しい色や形を大量に揃えることが出来るんです。
ー中学3年生の三井さんにとって、海外サイトでの購入は難しくはなかったですか?
ページはすべて英語ですが、欲しいパーツを選び、必要事項を記入すれば購入できるので、それほど難しくはありませんでした。ただ、送料を少しでも抑えて多くのブロックを購入したかったので、空輸ではなく船便で送って欲しいといった要望を英語を調べながら送っていましたね。
ーブリックリンクでパーツを購入するようになってから、作る作品に変化はありましたか?
色に統一感が出せるようになったので、再現性が格段に上がりましたね。アポロ計画のサターンV型ロケットを制作したんですが、色の統一感もあり自分の想像通りに再現できた最初の作品となりました。