【新春の訪問着】茶道の初釜は「華やぎ」重視で!会える喜びを表現した上品コーデ
監修/きたみ・まさこ●裏千家教授。茶名・宗雅。みやび流和装道教授。東京・新宿の「茶道会館」理事長・北見宗幸氏の夫人でもある。著書に『お茶の先生に教わる きちんときもの手ほどき帖』(淡交社、2018年)。
撮影=熊澤 透(impress +) ヘア&メイク=小林あすか 着付け=小田洋子 モデル=久保京子 松田珠希 撮影協力=茶道会館 『美しいキモノ2022年冬号』より
お茶会の始まりを待ちながら、再会を喜び談笑するひととき。
右は、焦げ茶地に金彩の格子と雅やかな扇面が際立つ訪問着。金を基調に七宝繫ぎを織り出した袋帯を締め、落ち着いたなかにおめでたさを打ち出した装いです。
左は、艶やかな薄ピンクの綸子地に百花や花菱、七宝繫ぎをふんだんに散らした訪問着です。冴えたブルーに菊菱模様の袋帯を合わせ、初釜らしい華やぎを表現しました。
[右]着物/染の百趣矢野 帯/岡文織物 帯〆/龍工房 帯あげ/絞彩苑種田 ぞうり/四谷・三栄
[左]着物/最上(tel.03-3666-8537) 帯/名古屋大森 帯〆/龍工房 帯あげ/絞彩苑種田 ぞうり/神田胡蝶
亭主にとって、装いもおもてなしほひとつ。
こちらは裾ぼかしに鱗と亀甲、竹を重ねた飛び柄を配した訪問着の装い。金彩や刺繡使いが効果的です。「桝屋高尾」のねん金綴錦の袋帯で豪華にコーディネートしました。
着物と帯/きもの胡蝶 きもの制作/福田喜重 帯〆/龍工房 帯あげ/渡敬
ここからまた、1年間の精進の始まり。
静かな決意を装いに乗せて、抹茶を彷彿させるシックな地色が金銀彩の松菱を引き立てる付けさげを選びました。金糸を豊富に使った、霞に松模様の袋帯で晴れがましく。
きもの/銀座もとじ和染 帯/銀座もとじ和織 帯あげ/みふじ[加藤萬]
皆様もとっておきの装いで、初釜のかけがえのないひとときをお楽しみください。