女子中生いじめ問題を公表 埼玉・所沢
事案は女子生徒の保護者からの訴えを受けた中学を通じ、市教委が2年10月に把握。学校側が調査や対応を行ったが問題解消には至らず、保護者がいじめ被害者支援の特定非営利活動法人(NPO法人)に相談し、NPO法人を通じて市教委が把握した女子生徒らの意向や中学からの報告を踏まえ、対策委に諮問した。
結果、女子生徒に対するいじめに関し、12件の出来事について検討し、4件をいじめと認定。3件はいじめに該当する出来事があったと推測できるとした。
これを受け、対策委は、「いじめ問題に介入し、調停をはかる第三者機関が、教育システムの一つとして近い将来確立することが望ましい」などと指摘。市教委は提言などを「いじめ問題の再発防止に資するものとしたい」とした。
女子生徒は事案があった翌年、2年生の2学期以降に学校を長期にわたって欠席したが、3年生になってから通学を再開し、高校進学も決まっているという。