• Outils en Ligne
  • - Calculatrices
    • Compteur de Caractères
  • - Téléchargement
    • Téléchargement TikTok
    • Téléchargement Douyin
  • - Outils Web
    • BASE64
    • Base64 vers image
    • Image vers Base64
    • Encodage URL
    • JavaScript
    • Timestamp
    • Convertisseur Unicode
    • Formatage JSON
    • Modifier l’Extension
    • Créer une Liste
    • Optimiseur CSS
  • - Outils de Chiffrement
    • Chiffrement MD5
    • Générateur Aléatoire
  • - Outils d’Image
    • Compression d’Images
    • Générateur de QR Code
    • Lecteur de QR Code
    • Prévisualisation de Fond
    • EXIF d’image
  • - Fiches d'information
    • Hérédité du Groupe Sanguin
    • Tailles Vêtements
    • app.tool_clock
  • [email protected]
DopuBox
  • English
  • Español
  • Français
  • 日本語
  • 한국어
  • 简体中文
  • 繁體中文
全部 ニュース Meta Code 文化・アート
連載:庄司朝美「トビリシより愛を込めて」第4回「帰郷」
2022-07-12
連載:庄司朝美「トビリシより愛を込めて」第4回「帰郷」

 どんなふうに書けるのだろうか。そのことについて今はまだ考えるのが恐ろしい。とはいえ、それを語らなければこの1ヶ月が空白になってしまうから書くことにする。6月3日、私たちは緊急で東京に帰った。ある人の、とても大きな存在の人が亡くなったと訃報を受けて。その一報は、私の身体をバラバラにした。体中の血が何処かへ引いて、床がグラグラと揺れ、急に身体が世界にフィットしなくなった。泣き崩れていても、悲しいから泣いているのか、泣いているから悲しいのか、ふと不思議になって泣き止む。出来事の大きさに、向き合うことも飲み込むこともできず、ただ混乱している。昔に、若くして父親をなくした友だちがいる。その人は、父の死をそこまで寂しく思わなかったと言う。なぜなら、自分の心の中に父がいて、いつでもその存在を感じることができるからだ、と。それを聞いてとても驚くと同時に、ああそうか、誰かが死んでしまったとき、その悲しみは自分を哀れむためのものでしかないのだと、そう気づいた。亡くなった人のために涙を流すのではなくて、残された自分が気の毒で泣いている。だから大いに泣く、可哀想な私のために。


 飛行機が成田空港に着いて、乾いたトビリシとは違う梅雨の湿度にむせた。久しぶりに帰ってきた東京は、知らない国のようだった。言葉は通じるし、看板も読める。でも、その人がいないことで世界は変質してしまって、知っているのにどうもよく分からない場所になっていた。深夜家に着いて、誰かのいびきが聞こえる。たくさんの花に囲まれベッドで横になっているその人は、穏やかな顔で眠っている。いびきは一段と高くなって、見ているうちにお腹が上下しているように見えた。それで、なんだ眠っているだけじゃないか、と心が軽くなる。そのうちいびきがピタリと止まって、「おかえり」と隣室から声をかけられた。「ただいま」と言いながらその人の頬に触れると、やっぱり冷たくて、私の体の血がまた何処かへ引いていってしまった。それからの毎日は忙しかったように思う。毎日、毎日花が続々と届いて、その人の部屋は一面真っ白な花畑になっていった。納棺の日、葬儀場へ持っていくために花も一緒に運び出す。運んでも、運んでも白い花はなかなかなくならない。夜になって、さっきまでその人が横たわっていたベッドで眠る。布団はしっとりとして重い。いくつかの夢を彷徨っているうちに足が攣って目が覚めた。


 梅雨明け前のよく晴れた日、真言宗式に葬儀が執り行われた。読経が始まると、それは旋律を持った美しい歌で、聞き惚れてしまう。その人は浅草の下町で生まれ、戦火を生き抜いて写真家となった。70余年も世界中を飛び回りながら、人間のあらゆる様態を見てきた人である。焼き場から骨が帰ってくるのを待つ間、和尚さんと話をした。先ほどの読経は、「声明」という宗教歌だそうで、能や長唄などにも影響を与えた宗教音楽だという。美しい音楽として、どんな人にも仏教の教えが届くように発展したそうだ。真言宗は密教を基礎とした大乗仏教の一派で、おおらかな思想の宗派だという。聞いていくうちに、その人の写真家としての人間くさい在り方が、そのまま死後の世界にもつながっているようで嬉しくなった。


 それから少しして、研修を続けるためトビリシへと戻ってきた。見慣れた道をタクシーで走る。借家に帰り着くと、3週間と少しの間見ないうちに、育ち盛りのトビはまた大きくなっていた。帰国前には青かった庭の枇杷の実が、すっかり美味しそうに色付いている。トビは大家さんに預けていたので、まるで自分の家のように庭でくつろいでいた。お母さんのMananaがジャム用に山盛りのさくらんぼの種を抜いている。その横で娘のMedeaが入れてくれたコーヒーを飲む。家のどこからでも臨める中庭は、季節ごとに咲く花や果樹などの植栽があって、その家の主の人柄を表すようにゆったりとしている。コーヒーとともに採りたての枇杷やさくらんぼ、トゥケマリという酸味の強いプラムを出してくれる。ときおり吹き抜ける風が庭木を揺らすなか、一家となんでもないような会話をして笑ったりしていると、東京での日々が宙ぶらりんな思い出として感じられて、その美しい庭にいる時間とうまくつながらない。まるで記憶が蛇腹状になっていて、3週間分の時間が折り畳まれてしまったようだ。お父さんのBejanはトビを私たちに返さなければならないので寂しそうにしている。それだけトビを大切にしてくれたのだと思う。一家は、私たちの悲しみを包むように懐へと迎え入れてくれた。訃報について知らせに行った際、Bejanは胸に手を当て涙をにじませながらお悔やみを伝えてくれた。いつも人懐こい笑顔で、毎日どこかしら家の増築作業に汗を流しているその姿からは、想像もできなかったほどの悲しい顔で。しばらくして息子のNikaが帰ってくると、家族が全員揃ったと感じたのか、トビは満足げに全員の顔を見回していた。


 束の間の帰郷ではあったけど、東京では当然のように停電も断水も起こらないし、歩道が途切れたり唐突に穴がポッカリと口を開けていたりすることもない。車の間を縫って、命がけで道路を横断する必要もない。ぼんやりとしていても日々の生活を送ることができた。だけど、次第に自分の体の存在が希薄になっていったように思う。葬儀の日、和尚さんが言っていた。真言宗では心や体の感覚を最大限に使って悟りを開く教えで、体というものがとても大切である。なぜなら、体はこの世界と精神をつなぐ唯一の場所だからだ、と。トビリシに帰ってきて、注意深く身体を使う生活が始まると、緩んでいた体に力が入ってくるような気がする。あのときバラバラになった自分の身体を、少しずつ取り戻している気がする。

[写真キャプション]
01:庄司朝美「Daily Drawing」より、2022年、窓に油彩
02:夜の新宿
03:梅雨の気候で重たく茂った緑。トビリシとはまるで違う植生だ
04:大家さんの庭
05:市場からの帰り道、熱を感じて顔をあげると、ゴミ箱から囂々(ごうごう)と火が上がっていた
撮影=筆者

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/577c6af1d721796f5bbc03273b236df4e57ee45f

Autres Outils
  • Compteur de Caractères Téléchargement TikTok Téléchargement Douyin BASE64 Base64 vers image Image vers Base64 Encodage URL JavaScript Timestamp Convertisseur Unicode Formatage JSON Modifier l’Extension Créer une Liste Optimiseur CSS Chiffrement MD5 Générateur Aléatoire Compression d’Images Générateur de QR Code Lecteur de QR Code Prévisualisation de Fond EXIF d’image Hérédité du Groupe Sanguin Tailles Vêtements app.tool_clock
  • ジョン・レノンのギター4億5千万円で落札
    2024-05-30

    <司書のコレ絶対読んで>「王さまと九人のきょうだい」君島久子訳、赤羽末吉絵
    2024-05-29

    『ボールアンドチェイン』南Q太著 評者:三木那由他【このマンガもすごい!】
    2024-05-30

    あらゆる知識に精通した「天才」が教えてくれた、頭を良くするための新書の読み方と「究極のインプット・アウトプット」の方法
    2024-06-02

    まだ無名だった作曲家エルガーが、婚約の贈り物として捧げた名曲【クラシック今日は何の日?】
    2024-06-01

    ジャスパー・モリソンの名言「…が「普通」のものより役にたつことはない。」【本と名言365】
    2024-06-03

    応挙手本?に描いたトラ甦れ…徳島の寺のふすま絵修復へ
    2024-06-04

    アレクサンダー・カルダー個展「カルダー:そよぐ、感じる、日本」が開催
    2024-06-04

    ペース・ギャラリーが9月にグランドオープン。7月には特別内覧会を開催へ
    2024-06-04

    「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」(東京国立近代美術館)開幕レポート。トリオで再発見する3館のコレクション
    2024-06-05

    週末見たい展覧会5選。今週はTRIO展、吉田克朗展、建築の構造デザインに焦点を当てた展覧会など。【2024年6月第2週】
    2024-06-05

    「安全だと誰も言わない万博」爆発事故で教職員組合 大阪府に子供無料招待中止申し入れ
    2024-06-04

    子供と行きたいおすすめ美術館【東京編】。子連れ、親子でアートを楽しもう!
    2024-06-06

    宗教2世のドラマが受賞 第50回放送文化基金賞
    2024-06-06

    そごう・西武が百貨店として初めてNFTマーケット開設、NFT作品約100点を発売
    2024-06-06

    写真家の吉田ルイ子さん死去
    2024-06-06

    藤井、棋聖戦5連覇へ白星発進
    2024-06-06

    「江戸期より後の遺構」 世界遺産目指す佐渡の金山、一部除外勧告
    2024-06-06

    向田邦子の名言「…これが私の料理のお稽古なのです。」【本と名言365】
    2024-06-07

    もしあの時に戻れたら…歌人・穂村弘が話題書『迷子手帳』で明かす、今も忘れられない「失敗」
    2024-06-07

    ©  Dopu Box
    💛