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赤いスリッパにはわけがあった…竜王戦対局会場“仁和寺トリビア”[観る将が行く]
2022-10-20
赤いスリッパにはわけがあった…竜王戦対局会場“仁和寺トリビア”[観る将が行く]

 藤井聡太竜王に広瀬章人八段が挑戦する第35期竜王戦七番勝負の第2局が21日、始まった。シリーズの流れを左右する重要な対局の舞台となるのは、京都の世界遺産・仁和寺だ。ここで竜王戦が行われるのは4年連続。美しいふすま絵を背景に繰り広げられる戦いは絵巻物のような世界観で、ここでの対局を楽しみにしておられる観る将の方々も多いことだろう。
 というわけで、今回は仁和寺対局のライブ中継や写真特集がより楽しくなる(?)、“細かすぎる仁和寺対局トリビア”をいくつか紹介していこうと思う。将棋観戦のお供にぜひ……。


 仁和寺で竜王戦の対局が行われるのは、今回で4年連続で4回目。将棋ファンの間でじわじわ話題になっているのが、両対局者がはく赤いスリッパだ。
 鮮やかな色彩で彩られる日本庭園や歴史と伝統を感じさせる木造の回廊……。対局会場となる宸殿(しんでん)の周辺は和の美が凝縮されたような空間なのだが、その中でも確かに感じる赤スリッパの存在感(!)。最初は「ちょっと派手じゃない?」と思ったが、見慣れてくると、なんだか対局者の人間味みたいなものがじわじわ伝わってくるようで、なんだか和む。
 そして、4度目の開催にして初めて知ったのだが、実はこのスリッパ、仁和寺では、お坊さんたちのトップに立つわずか数名の大僧正しかはくことがない特別なスリッパなのだ。
 仁和寺の広報担当によると、仁和寺では大僧正は赤の袈裟(けさ)をまとっており、スリッパもその色に合わせているという。当初は大切なお客を迎える時用のスリッパを用意していたそうだが、瀬川大秀門跡が「竜王は将棋界の最高位。赤にしなさい」と指示されたのだそう。
 担当者は「今期も赤スリッパを2足用意して、両対局者をお迎えしました。最高峰の戦いが今から楽しみです」と話していた。
 仁和寺対局の名物と言えば、原在泉(1849~1916)が描いた美しいふすま絵だが、中継を見ていると、奥の部屋に掛け軸がかかっていることに気づく。
 描かれている人物こそ、仁和4年(888年)に仁和寺を創建した宇多天皇だ。穏やかで優しいそのお顔は、まるで時代を超えて、対局者を見守ってくれているようで、絵巻物のような世界観により深みと味わいを与えてくれる。
 ただ、この掛け軸、いつもはここまではっきり見えることはない。対局室となる宸殿は普段、もう少し暗いからだ。将棋のタイトル戦のセッティングを担当する職人さんが掛け軸がある奥の部屋に少しだけ明かりを足し、撮影した時にきれいに浮かび上がるように調整している。
 職人さんによると、ポイントは「奥の部屋を明るくしすぎないこと」なのだそう。「あまりくっきりと見えてしまうと、それはそれで存在感が強くなりすぎます。戦いの背景として一番美しく見えるように、少しだけ光を足しています」

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/703c938095de6d78d1bfa521a6b14cd6473e7bbd

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