• Outils en Ligne
  • - Calculatrices
    • Compteur de Caractères
  • - Téléchargement
    • Téléchargement TikTok
    • Téléchargement Douyin
  • - Outils Web
    • BASE64
    • Base64 vers image
    • Image vers Base64
    • Encodage URL
    • JavaScript
    • Timestamp
    • Convertisseur Unicode
    • Formatage JSON
    • Modifier l’Extension
    • Créer une Liste
    • Optimiseur CSS
  • - Outils de Chiffrement
    • Chiffrement MD5
    • Générateur Aléatoire
  • - Outils d’Image
    • Compression d’Images
    • Générateur de QR Code
    • Lecteur de QR Code
    • Prévisualisation de Fond
    • EXIF d’image
  • - Fiches d'information
    • Hérédité du Groupe Sanguin
    • Tailles Vêtements
  • [email protected]
DopuBox
  • English
  • Español
  • Français
  • 日本語
  • 한국어
  • 简体中文
  • 繁體中文
全部 ニュース Meta Code 文化・アート
おれらの時代
2023-05-29
おれらの時代

 初めて手にしたのは文庫版の『死者の奢り・飼育』で昭和五十三年頃だったように思う。最初は普通の文章と違って、ひとつのことを言うためにまったく違ったことを言い、それを言うためにまた別のことを言うようなところがあって極度の集中を読者に求める、みたいな文章にまったく歯が立たず、でも辛抱して何度も読むうちに、わかるところが段々と増えていって、昭和五十八年頃には大分、読むようになっていた。恥を言うようだが、その頃おれは学業を放棄してパンクロッカーになっていた。なぜなったかというと、そっちの方が楽でおもしろそうだったからで、私は、「不満足」という小説の題とローリング・ストーンズの曲の題は似てるのお、など言いながら京都の川端通を歩くなどしていた。

 歩いて向かうのは大抵が北白川のライブハウスだったが時折はその手前の「京大西部講堂」にも行った。「京大西部講堂」ではときおりロックの自主コンサートが開かれていたからである。

 そのなかには海外の有名なグループの公演もあって、そういうときは普段と違って多くの観客が集まった。ある日。行くと多くの人が前の広場(ほこりっぽい土が剝き出しで、駐車場兼廃車置き場のようになっていた)に集まっていたから有名な人の公演があったのだろう。その人の名前は忘れてしまったのだけれども、公演が始まるのを待つ間、ひとりの少女と大江健三郎について会話を交わしたことはいまでも覚えている。
 なぜかというとその少女が奇抜な恰好をした者が多いコンサート会場にいてなお、人目を引いて目立っていたからで、おれは大抵の多くの人の集まる公演には来ていた彼女とは既に顔見知りだったけれど長く話したことはなかった。地味なパンクロッカーのおれは美少女で、年上の知り合いも多い彼女には気後れして容易に話すことができなかったのだ(彼女はおれよりみっつ上の十九歳だった)。

 だからそのときも最初は、「あぎゃあ」くらいしか言わなかった。ところがなにかトラブルがあったらしく予定の時間を大幅に過ぎてもコンサートは始まらず、またたまたま知り合いもいなかったのだろう彼女と割と長く話すことにそのときはなった。最初、彼女は共通の知人をめぐって夢野久作の話を始めて、実はそのとき俺は夢野久作を読んでおらず、知っている振りをしていい加減なことを言っていたら、そのうち彼女は、「空の怪物アグイー」の話を始めた。

 彼女はその先鋭的なファッションとは裏腹の間延びした口調で話し、そのことを俺は意外に思っていたが、これについてはさらに、アグイー、と伸ばした上、ことさら強めて発音し、それが実は自分もしたい感じの発音だったので深く共感して、グングンに話した。そして最後に彼女は、「大江健三郎のルックス見たことあるかー」とまた間延びした関西弁で言った。

 彼女がなぜ、そんなことを言うのかわからず困惑して、答えられないでいるうちにコンサートが始まり、その後、彼女と長く話すことはなく、その問いもそのままになった。

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/6c5039555daffa67a015aee7b5a01e8b7b0fc4ad

Autres Outils
  • Compteur de Caractères Téléchargement TikTok Téléchargement Douyin BASE64 Base64 vers image Image vers Base64 Encodage URL JavaScript Timestamp Convertisseur Unicode Formatage JSON Modifier l’Extension Créer une Liste Optimiseur CSS Chiffrement MD5 Générateur Aléatoire Compression d’Images Générateur de QR Code Lecteur de QR Code Prévisualisation de Fond EXIF d’image Hérédité du Groupe Sanguin Tailles Vêtements
  • 週末見たい展覧会5選。今週は木下佳通代の個展、テルマエ展、UESHIMA MUSEUMなど。【2024年6月第1週】
    2024-05-29

    ブームなぜ起きた? 東京国立近代美術館で「ハニワと土偶の近代」展
    2024-05-30

    ドローンサッカーで世界2位 大阪・星翔高校チーム 「世界でも通用することがわかった」
    2024-05-30

    現代詩の「中原中也賞」、俳句で培われた言語感覚…「新たな音やリズム」ジャンルを往来し追求
    2024-06-02

    日本の「木」の文化を家具を通して世界へ【ミラノデザインウィーク】
    2024-06-01

    河合隼雄物語賞に八木詠美さん 学芸賞は湯沢規子さん
    2024-06-03

    「2億円トイレ」のイメージ図など公開 大阪・関西万博
    2024-06-04

    「君たちはどう生きるか」展 第二部 レイアウト編(三鷹の森ジブリ美術館)レポート。絵を描くことの営為、そして苦悩も見せる
    2024-06-04

    「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」(東京国立近代美術館)開幕レポート。トリオで再発見する3館のコレクション
    2024-06-05

    アートフェア東京、次回は2025年3月に開催決定
    2024-06-04

    今週末に見たい展覧会ベスト12。山武市百年後芸術祭、版画の青春、北斎に三島喜美代まで
    2024-06-04

    横山奈美の個展「広い空に / Big Sky Mind」がN&A Art SITEで開催へ
    2024-06-05

    田名網敬一「TANAAMI!! AKATSUKA!! / 45 rpm」展、集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリーで開催
    2024-06-04

    謎多き家形埴輪 「考古学の空白」に挑む橿考研ベテラン研究員、念願の特別展開催中
    2024-06-04

    週末見たい展覧会5選。今週はTRIO展、吉田克朗展、建築の構造デザインに焦点を当てた展覧会など。【2024年6月第2週】
    2024-06-05

    田名網敬一の巨大インスタレーションが、世界初大規模回顧展「田名網敬一 記憶の冒険」に登場。国立新美術館で8月7日から
    2024-06-06

    京都・祇園祭の「長刀鉾」稚児決まる 記者会見で「頑張ります」
    2024-06-06

    美術家藤井光さん個展「終戦の日/WAR IS OVER」 希望か絶望か…大分・佐伯の地下弾薬庫跡にこだまする泣き声
    2024-06-07

    書評:「普通にラッセンが好き」と言えない現代美術界へ。原田裕規『評伝クリスチャン・ラッセン 日本に愛された画家』
    2024-06-06

    もしあの時に戻れたら…歌人・穂村弘が話題書『迷子手帳』で明かす、今も忘れられない「失敗」
    2024-06-07

    ©  Dopu Box
    💛