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「勝負に絶対はない」…竜王戦第5局に勝って有言実行の広瀬章人八段、藤井聡太竜王に初の第6局を見せる[指す将が行く]
2022-11-30
「勝負に絶対はない」…竜王戦第5局に勝って有言実行の広瀬章人八段、藤井聡太竜王に初の第6局を見せる[指す将が行く]

 竜王戦七番勝負第5局の前日、対局が行われる福岡県福津市の宮地嶽神社の大しめ縄の前に並んだ藤井聡太竜王と広瀬章人八段。報道陣から劇的な逆転勝ちとなったサッカー・ワールドカップ(W杯)の日本-ドイツ戦について聞かれ、広瀬八段は「(日本代表に)勝負に絶対はないということを証明していただき、刺激になった」と答えていた。実は広瀬八段、事前インタビューで報道陣からサッカー関連の質問が出なかった場合は、前夜祭のあいさつで自らW杯に触れて、「勝負に絶対はない」という話をする予定だったと明かしてくれた。


 第5局は相掛かりの戦型となった。初日から広瀬八段は周到な事前研究を披露し、両にらみの自陣角▲5七角から右辺を攻め込んでいく。それに対し、藤井竜王の△3三桂(第1図)が検討陣をうならせた柔軟な受け方だった。ここで広瀬八段は1時間20分の長考の末、封じ手とした。
 もしや、△3三桂を見落としたか。広瀬八段に尋ねると、「△3三桂はチラッと考えていましたが、有力な手なのかすぐに判断できず、軽視した感じです。本局はそれなりにさえていたようで、軽視したのは△3三桂くらいでした。他の藤井竜王の手は全て読みの範囲に入っていました」と話した。封じ手前の長考は、先の変化を深く読んだのと、時間調整の意味合いがあったようだ。
 2日目の午後は、反撃に出た藤井竜王が攻め、広瀬八段が受けに回る展開だった。藤井竜王の端角△1四角(第2図)に対し、1時間40分の大長考の末、広瀬八段は素朴に▲3五飛と逃げた。▲4三とや▲6九玉なども見えるところだが、「じっくり比較して、▲3五飛が最も手厚く指せると思いました。自分にしては、いい判断ができたと思います」と局後、満足そうに振り返った。
 この後、2枚の角で攻める藤井竜王に対し、4四の地点の金を▲4五金(第3図)と引いたのが味わい深い手だった。記録係の松下洸平初段は「金を引きつける手が見えていなくて。トップ棋士の読みの深さ、正確さが勉強になりました」と感想を述べている。

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/0034cbe6a490e52f3afe0dc2898afa0eb7c259d5

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