• オンラインツール
  • - 計算機
    • 文字数カウント
  • - ダウンロード
    • TikTok ダウンロード
    • Douyin ダウンロード
  • - Webツール
    • BASE64
    • Base64→画像
    • 画像→Base64
    • URLエンコード
    • JavaScript
    • タイムスタンプ
    • ユニコード変換
    • JSON整形
    • 拡張子変更
    • リスト作成
    • CSS最適化
  • - 暗号化ツール
    • MD5暗号化
    • ランダムジェネレーター
  • - 画像ツール
    • 画像圧縮
    • QRコードジェネレーター
    • QRコードリーダー
    • 壁紙プレビュー
    • 画像 EXIF
  • - 情報シート
    • 血液型遺伝
    • 服のサイズ
  • [email protected]
DopuBox
  • English
  • Español
  • Français
  • 日本語
  • 한국어
  • 简体中文
  • 繁體中文
全部 ニュース Meta Code 文化・アート
緻密なタッチが生み出すダークファンタジー。モノトーンの世界でエドワード・ゴーリーを巡る
2023-04-08
緻密なタッチが生み出すダークファンタジー。モノトーンの世界でエドワード・ゴーリーを巡る

 独特な世界観とモノトーンの緻密な線描で、世界中に熱狂的なファンをもつ絵本作家、エドワード・ゴーリー(1925~2000)。その記念館であるゴーリーハウスで開催されてきた企画展を再構成した展覧会「エドワード・ゴーリーを巡る旅」が東京の渋谷区立松濤美術館でスタートした。担当学芸員は平泉千枝(渋谷区立松濤美術館学芸員)。


 ゴーリーは1925年にアメリカ・シカゴで生まれ、飛び級を繰り返すといった早熟な子供時代を過ごした。17歳頃にシカゴ・アート・インスティチュートで半年だけ美術を学んだ後、第二次世界大戦では兵役へ赴くこととなる。終戦後、53年に就職したニューヨークの出版社ではブックデザインを担当し、その後いくつかの出版社を経験。62年には自身の出版社「ファントッド・プレス」を立ち上げ、専業作家としても活躍した。


 本展は、ゴーリーの晩年の住居であり現在は記念館として一般公開されている「ゴーリーハウス」の企画展を、「子供」「不思議な生き物」「舞台芸術」などのテーマから全5章で再構成したもの。会場には約250点の作品が一堂に会している。


 ゴーリーの作品でもとくに印象的なのは「子供」の描写である。第1章「ゴーリーと子供」では、ゴーリーがよく描いた「主人公の幼児や子供が不条理な状況に置かれる」本の挿絵が展示されている。


 ゴーリーの初期作品であり、見た目や振る舞いの悪さから誰にも愛されない赤ん坊を描いた『恐るべき赤ん坊』(1953)や子供向けのABC本の体裁をとった『ギャシュリークラムのちびっ子たち』(1960)、何不自由なく暮らしていた少女が両親を失ったことをきっかけに孤児院に入ることとなる『不幸な子供』(1957)が会場では紹介されているが、この作品はどれも読者が期待するようなハッピーエンドを迎えることはない。良い子も悪い子も関係なく不幸になる。このクールな視点で描かれるおとぎ話に、人々は魅了されるのだ。


 また本展を通じて注目してほしいのが、ゴーリーの緻密なまでの線描だ。おもにペンとインクで描かれているこれらの作品は、濃淡の幅や画面上の粗密のバランスも非常に丁寧に設計されている。『不幸な子供』の表紙にも見られるレタリングもゴーリー自らによるものだ。


 ほかにもこの章では、ゴーリー自身が子供の頃に描いた作品も展示されている。とくに13歳頃に描いた、骸骨のような手が様々なものを掴む「魔の手」シリーズからはすでにその才覚が見て取れるようだ。


 第2章では、ゴーリーの絵本に登場するたくさんの「不思議な生き物」に着目している。ある日突然家に上がり込み、居座り続けた挙げ句困ったことばかりする『うろんな客』(1955頃)の黒い生き物もいれば、嫌われ者の少女が海の底で巨大な怪獣と出会う『音叉』(1983)では少女の話を親身になって聞く心優しい生き物も描かれた。一見動物なのかもわからないものばかりだが、どこか人間臭くユーモアのあるキャラクターが独特の世界観を創り出すひとつの要因にもなっている。

 会場では絵本の原画に加えて、ゴーリーが創作したキャラクターのスケッチやドローイングもあわせて展示されている。


 20代後半にニューヨークに住んでいたゴーリーは、「ニューヨーク・シティバレエ」に通い詰め、1957年頃からはほぼすべての公演を観たと言われるほどバレエに熱中。とくに振付師のジョージ・バランシンを敬愛していたという。第3章「ゴーリーと舞台芸術」では、その影響がうかがえる絵本やゴーリーが実際に舞台芸術に携わった事例も紹介されている。


 横長の画面が連なり、アニメーションのような時間の流れを彷彿とさせる『具体例のある教訓』(1957)や、登場する悪魔がダンサーのように軽快な動きを見せる『失礼な招喚』(1971)、バレリーナの華麗なすがたと裏側の地味な練習風景や人間性を描き出した『金箔のコウモリ』(1965頃)からは、足繁くシティバレエに通ったゴーリーの観察力が、登場人物の動きに反映されていることがわかるだろう。

 会場では使用した半券の山と、ゴーリーが担当したグッズや雑誌の表紙も展示されている。


 ゴーリーはそれまでの実績から、1970年代にはブロードウェイでも上演されたミュージカル作品『ドラキュラ』の総合デザイン監督にも任命され、演劇界の最高賞「トニー賞」の衣装デザイン賞を受賞した。この衣装デザインは多くのアーティストやファッションブランドにも影響を与え、日本では『ドラキュラ』をモチーフとしたコレクションも登場した。


 ほかにも、アメリカ国内でゴーリーの知名度を挙げたのはテレビ番組『ミステリー!』だ。オープニングにはゴーリーの絵を使用したアニメーションが起用され、その絵とアニメーションの相性の良さから当時人気を集めていたという。


 第4章「ゴーリーの本作り」では、趣向を凝らした絵本の仕掛けや原画の制作過程、実際に使用していたペンや筆、インクといった道具など、ゴーリーのこだわりがうかがえるものがピックアップされている。19~20世紀の本を乱読していたゴーリーは19世紀の詩人で画家のエドワード・リア(1812~1888)から大きな影響を受けており、自身が挿絵を担当したリア原作の『ジャンブリーズ』はゴーリーの代表作ともなっている。


 トニー賞の賞金で家(ゴーリーハウス)を購入したゴーリーは、活動拠点をケープコッドに移した。第5章「ケープコッドのコミュニティと象」では、その地で版画に新たな境地を見出したゴーリーの、精力的な版画作品を見ることができる。最晩年、ゴーリーは「ゾウ」に関心を寄せ、ゾウをモチーフとした数々の版画作品を生み出したことから、周囲からはエレファントハウスとも呼ばれていたという。


 ゴーリーは2000年4月にこの世を去ったが、同年日本では初のゴーリーによる絵本が刊行され、死後なおその人気は衰えを知らない。その人気の理由は、人々を驚かせ、楽しませようとするゴーリー自身の遊び心によるものではないだろうか。


 絵本の挿絵が多いため作品自体は小さい。それにも関わらず、作品から発せられるダークでユーモアのある世界観と緻密なタッチは、鑑賞者を自然とゴーリーのフィールドへと引き込んで行くだろう。

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/1815cffad6326075576093601fcf4c9131aae486

その他のツール
  • 文字数カウント TikTok ダウンロード Douyin ダウンロード BASE64 Base64→画像 画像→Base64 URLエンコード JavaScript タイムスタンプ ユニコード変換 JSON整形 拡張子変更 リスト作成 CSS最適化 MD5暗号化 ランダムジェネレーター 画像圧縮 QRコードジェネレーター QRコードリーダー 壁紙プレビュー 画像 EXIF 血液型遺伝 服のサイズ
  • 被害者「問題解決には程遠い」 旧ジャニーズ被害者らが会見
    2024-05-29

    囲碁、一力遼本因坊が初防衛 余正麒破り三冠堅持
    2024-05-30

    韓国HYBE傘下の代表続投 和解望む意向
    2024-05-31

    鎌倉幕府の地頭から海の武士団・松浦党に…古文書群「青方文書」からみる中世の漁業や製塩事情
    2024-06-01

    〈テロ事件と「美の復讐」〉15世紀末・イタリア「メディチ家兄弟暗殺計画」とルネサンスの画家たち
    2024-06-01

    エリザベートコンクールで吉田さん6位入賞
    2024-06-01

    河合隼雄賞に八木詠美さん「休館日の彼女たち」、湯澤規子さん「焼き芋とドーナツ」
    2024-06-02

    「2億円トイレ」のイメージ図など公開 大阪・関西万博
    2024-06-04

    「国芳の団扇絵 猫と歌舞伎とチャキチャキ娘」(太田記念美術館)開幕レポート。世界初の展覧会
    2024-06-04

    「企画展 歌と物語の絵 ―雅やかなやまと絵の世界」(泉屋博古館東京)開幕レポート。歌、物語、絵画が織りなす芸術世界へ
    2024-06-04

    「CLAMP展」が国立新美術館で7月より開催。展示数は史上最多の約800点
    2024-06-04

    開館10周年を記念。「広重 ─摺の極─」があべのハルカス美術館で開催へ
    2024-06-05

    特別展「梅津庸一 クリスタルパレス」が国立国際美術館で開催。00年代からの仕事を総覧
    2024-06-04

    横山奈美の個展「広い空に / Big Sky Mind」がN&A Art SITEで開催へ
    2024-06-05

    謎多き家形埴輪 「考古学の空白」に挑む橿考研ベテラン研究員、念願の特別展開催中
    2024-06-04

    島左近の墓、京都の寺で発掘調査 三成の腹心、関ケ原後も生存?
    2024-06-05

    「再会長江」北京で特別上映 竹内監督のトークイベントも
    2024-06-04

    田名網敬一の巨大インスタレーションが、世界初大規模回顧展「田名網敬一 記憶の冒険」に登場。国立新美術館で8月7日から
    2024-06-06

    長山智美 デザイン狩人|HAY DOGS♡
    2024-06-06

    書評:「普通にラッセンが好き」と言えない現代美術界へ。原田裕規『評伝クリスチャン・ラッセン 日本に愛された画家』
    2024-06-06

    ©  Dopu Box
    💛