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正解よりおもろい誤答を 芥川賞作家・吉村萬壱さんから若い書き手へ
2023-07-28
正解よりおもろい誤答を 芥川賞作家・吉村萬壱さんから若い書き手へ

 教師をしながらさまざまな文学賞に応募するも、落選が続いた30代。作家、吉村萬壱さん(62)が2001年に文学界新人賞を受賞し、文壇デビューしたのは40歳の時だ。その後、専業作家になり今年で10年になる。24歳以下が対象の公募賞で長年選考委員を務めた吉村さんに、若い書き手へのアドバイスを求めたところ、こんな言葉が返ってきた。

 「正解はもういい。それより、おもろい誤答を書いてほしい」

 大阪府貝塚市にある古民家。自宅とは別に、築80年近いこの家が吉村さんの仕事場だ。玄関の土間を上がり、畳の部屋へと案内してもらう。3・11以降、強まる同調圧力への違和感を示した『ボラード病』(14年)や、巨大化した妻の介護に明け暮れる夫を描いた『臣女(おみおんな)』(同)など代表作がここから生まれた。

 03年に「ハリガネムシ」で芥川賞を受賞して以降、大学の創作の授業に講師として招かれるなど、学生の作品に触れる機会が増えた。10年には、24歳以下の短編を対象にした織田作之助青春賞の選考委員に。23年に退任するまで数々の応募作に目を通してきた。

 「若い人の小説には未熟さと可能性が同居している」と吉村さん。「暗い話でも絶望だけで終わらない何かがある。作品の中に、この書き手はこの先変わっていくかもしれないという芽のようなものを感じます。力のある芽を見つけるのも、選考委員の大切な仕事だと思ってやってきました」と語る。

 ◇探していたのは「声」

 吉村さんが選考の際、評価の基準としていたのが「声」だという。それは主張ではない。語り口や文体だ。

 「僕は声を探していました。(歌手の)青江三奈とか森進一の声って、2秒聞いたら分かるじゃないですか。あれですね。ストーリーはあまり関係ない」。声は持って生まれたものかもしれないし、訓練で得られるものかもしれない。「どちらにせよ、小説を読んで記憶に残る1行があれば、それは声が響いたということやと思うんです。ただただ文体に酔い、身を任せられる。そういう小説が読みたいし、僕も書きたい」

 加えて「本当の事」が書かれているかどうかも大切だという。たとえば恋人との別れの場面。「悲しい」と表現するのはステレオタイプでしかない。「僕の弟は絵を描いていますが、花をデッサンしている時、みんなほとんど花を見ていないと言うんです。実物をチラッと見るだけで、脳の中にある花のイメージを描いている。それは花の絵ではなく、花っぽい絵に過ぎません」。小説も同じだ。「悲しい」だけではすくいきれない何かを、つぶさに観察して言葉にすること。それが小説を小説たらしめると説く。

 「本当の事」は、「世界をどう受け止めるか」という感性にも深く関わっている。そうした感性を磨く手助けとして読書を挙げる。「本をたくさん読むことで、感受性のひだは繊細になる。世界の解像度がぐっと上がる感じです」。一方で「小説らしい小説が書けたという時、おそらくたいしたものは書けていない」と注意を促す。「若いうちは、自分の価値観や小説観で良しあしを判断しないほうがいい。人に読んでもらってなんぼ。そのための公募です」

 ◇「落選」は選択ミス

 自身もアマチュア時代、積極的に公募に出した。取材中、吉村さんが「初期作品Ⅰ」と書かれた手製のファイルを広げた。1994~99年に応募した14作品がとじられ、目次には「落選」の文字が目立つ。「一つの文学賞に落ちるというのは単純な選択ミスと考え、別の賞に応募しながら自分の方向性を探っていけばいい」。当時は結果を待つ楽しみもあったと振り返る。

 初めてもらった文学賞は第1回京都大学新聞社新人文学賞。97年、36歳の時だ。京都大名誉教授の森毅氏と当時、京都大教員の米文学者、若島正氏が選考委員だった。2人に評価されたことは、その後も書き続ける精神的な支えになったという。

 その4年後、奇形化する人間の終末世界を描いた「クチュクチュバーン」で文学界新人賞を受賞した。当時の日記には<小説は100枚に達したが愚作>などと記されている。「俺は何を書いたんやと絶望的になっていて、それでも締め切りになんとか間に合わせた」。送ったのも忘れたころ、最終選考に残ったという知らせが届いた。

 ◇気負わず、自然体で

 そうした自身の経験も踏まえつつ、「これはアカン、と思った作品を無理やりにでも完成させたらいい。その時、小説としての体裁を整えるため、『正解』にまとめる必要はない。ぶつ切りでいいから、おもろい『誤答』をどんどん送ってほしい」と若い書き手たちにエールを送る。

 52歳で専業作家の道を選び、プロになった今も、小説が書けないことはままあるそうだ。「何を書きたいかではなく、今書けるものを書く。それは後から考えると、今しか書けないものかもしれませんから」と吉村さん。「とにかく作品が一番偉いのであって、書き手は作品のしもべに過ぎません。作品が生まれようとしているのを、書き手の野心や主張で邪魔をしないことが大事。気負わず、自然体でいいんです。これは自分にも言い聞かせています」と笑った。【清水有香】

 ◇よしむら・まんいち

 1961年、愛媛県生まれ。京都教育大卒業後、高校・特別支援学校教諭を務める。2013年、専業作家に。16年『臣女』で島清恋愛文学賞。最新刊は『CF』。18年から阿波しらさぎ文学賞の選考委員。

 ◇織田作之助青春賞の作品募集

 8月31日まで23年度織田作之助青春賞の作品を募集している。原則Word文書で20字×20行を1枚として、30枚まで。題材・ジャンルは自由。今回から吉村さんに代わり、作家の藤野可織さんが選考委員に加わった。

 応募方法など詳細は毎日新聞社ウェブサイト)へ。問い合わせは大阪文学振興会(06・6775・1567)。

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/fb313f78d6e7cc90f9ad0b26a1bb84543c08e33c

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