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夭折の天才という物語を超えて。東京ステーションギャラリーで佐伯祐三の作品を掘り下げる回顧展が開幕
2023-01-20
夭折の天才という物語を超えて。東京ステーションギャラリーで佐伯祐三の作品を掘り下げる回顧展が開幕

 東京ステーションギャラリーで、画家・佐伯祐三(1898~1928)の回顧展、特別展「佐伯祐三─自画像としての風景」が開幕した。会期は4月2日まで。なお、本展は4月15日より、大阪中之島美術館に巡回する。


 佐伯祐三は現在の大阪市北区中津出身。東京美術学校西洋画科卒業後の1923年に渡仏した。26年には一時帰国し、東京の下落合や大阪の滞船などに題材を求めるが、27年には再度パリに戻り、広告の文字を題材とした独自の線描による作風にたどり着く。しかし28年には体調が悪化し、同年8月に30歳の若さで世を去った。



 開催に際して、同館館長の冨田章は内覧会で次のように語った。「近年、近代洋画の展覧会が少なくなっているが、そうした風潮に抗い継続的に開催していくというのが本館の方針だ。近代洋画のスーパースターと言える佐伯の展覧会を、ぜひ同時代の建築である本館でやりたかった」。

 本展は3つの章とプロローグ、エピローグで構成されており、ときには年代を前後させながら佐伯の作風の変遷や表現、技術にとくに着目してその画業を追うものだ。

 プロローグは、初期に描かれた自画像の展示から始まる。人物画をあまり描かなかったとされる佐伯だが、画学生時代には多くの自画像を描き、技術を高めていた。


 佐伯の自画像のなかでも特異と言える作品が、自身の進む道をプレゼンテーションするかのような1枚である《立てる自画像》(1924)だ。最初の渡仏の際、フォービズムの巨匠であるモーリス・ド・ヴラマンク(1876~1958)に自作を酷評され挫折を味わったあとに描かれた本作は、パレットと絵筆を持つ自身の顔が削り取られており、独自の表現を模索する佐伯の葛藤を感じさせる。この作品を描いた後のわずか4年間で、画家・佐伯祐三は濃密な制作活動を繰り広げた。

 第1章「東京と大阪」は、佐伯の生涯に起こった出来事を少し前後させ、2度の渡仏のあいだの、一時帰国時代に描かれた作品を紹介する。


 この時期の佐伯が集中して描いたのが「下落合風景」と「滞船」だ。下落合は佐伯のアトリエがあった場所だが、ここで佐伯は洋風の建築が並ぶ地区は避け、あえて日本家屋が並び土の道が残る街並みを描いた。


 また、佐伯は長姉の嫁ぎ先であった大阪をしばしば訪れ滞在した。しかし、大阪で佐伯は街の風景をほとんど描いていない。代わりに描いたのが、水運の要所であった安治川に停泊する船だった。


 これら東京と大阪で描かれた絵画において注目したいのは、電信柱や船のマストなどに見られる、その後の佐伯の絵画を語るうえで外せない「線」の表現だ。キャンバスを縦に横切り幾何学的な構成をつくりだす鋭い線の数々からは、佐伯が独自の表現へと進んでいく過程が感じられる。


 では、この一時帰国時代より前、最初の渡仏の際に佐伯はどのようなことを考え、試みていたのだろう。第2章「パリ」の前半では、第1章より時間をさか上り、最初のパリ時代に焦点を当てる。


 渡仏してすぐにブラマンクの酷評を受け、自身の作風を見出そうともがいていた佐伯は、パリの街の風景を描き始める。最初はモーリス・ユトリロ(1883~1955)を感じさせるような街並みを広くとらえた風景画を描いていたが、その画面がとらえる建物は徐々にクローズアップされ、やがて真正面から描くようになる。ここで佐伯が見出したのが「壁」だ。


 建物の石壁の質感を厚塗りで画面いっぱいに表現した《壁》(1925)はこの時代を象徴する作品だ。キャンバスのほとんどを支配する建物の壁面という構図は、佐伯が新たな境地にたどり着いたことをよく伝えている。また、繰り返し同じモチーフを描いたことも、佐伯の特徴だ。並んで展示された同じ建物を描いた作品を見比べてみるのも、本展の楽しみのひとつだろう。


 なお、佐伯の作風として多くの人が思い浮かべる、飛び出さんばかりに強調された看板や広告の文字表現は2度目の渡仏時に花開くが、1度目の渡仏時代に描かれた《広告のある門》(1925)や《パストゥールのガード》(1925)を見ると、このときすでに佐伯が街にある数々の文字に興味を持っていたことが見て取れる。


 一時帰国時代を第1章としたことで、第2章で二度のパリ時代の作風の変化を連続的に感じられることが、本展の構成の面白いところだ。佐伯がパリの壁や広告の文字をモチーフに、迷いなく制作を進めていった1927年の8月末から始まる2回目のパリ滞在時代の作品群は、本展の白眉と言えるだろう。


 躍動する看板の文字や街路樹の枝、一時帰国時代に成熟させたであろう縦の運動を感じさせる画面構成など、いずれの作品にも佐伯が自身の描くべき対象と出会ったことで生じた熱が宿っている。二度目の滞在の後期の作品は、文字がより前景化し、カフェのイスや机の線までが勢いのある線となったことで、画面が一体となり見る者に迫ってくる。


 こうした作品に見られる佐伯の線について、本展に携わった大阪中之島美術館主任学芸員の高柳有紀は次のような指摘をする。「佐伯の線は一見すると自由奔放に描かれたものと感じられるかもしれないが、これらの線は佐伯が視覚でとらえたものを写実的に描こうとした結果生まれたものだと、多くの研究者が指摘している。これらの線によって佐伯が何を描こうとしたのか、じっくり見てほしい」。


 なお、この時代の作品が展示される東京ステーションギャラリーの2階の展示室は、1917年に竣工した東京駅のレンガの壁面を活かした構造を持つ。時代の空気をいまに伝えるレンガの壁に佐伯の作品が並ぶことで、本館でしか味わえない鑑賞体験が生まれている。


 佐伯の画業を象徴する細かな線を多用した表現は、わずか4ヶ月あまりの期間に描かれたものであった。1928年になると佐伯はその表現を封印し、再び黒い重厚な線を使った街並みを描き出す。第3章「ヴィリエ=シュル=モラン」では、28年2月に佐伯が滞在した、パリから40キロほど離れた村・モランで描かれた作品を展示する。


 この村で佐伯が繰り返し描いたのが、村の中心にあるサン=レミ教会だ。佐伯はこの教会を角度や距離を変えて何度も描いており、焼失したものも含めるとその数は15点に上るという。太く黒い線で囲まれた教会の重厚な白壁は、異なる構図とデフォルメにより、ひとつとして同じ表情を見せない。


 館長の冨田はこの時代の作品を次のように評する。「佐伯は早描きにこだわった。現場で見たままのものを、その場で画面に写し取っている。モランの時代の作品にも、素早い筆致が見られ、これは佐伯が一貫して追求していた制作スタイルと言える」。



 モランからパリに戻った後の28年3月、風邪をこじらせた佐伯は床につくようになり、月末に筆を持つことも難しい状態になった後、8月に息を引き取った。エピローグでは、多くの人に知られる《郵便配達夫》(1928)をはじめ、佐伯の絶筆に近いと言われている作品を展示する。


 人物画をあまり描かなかった佐伯だが、この時期は体調の良い時期を見つけて郵便配達夫やロシアの亡命貴族などを描いた。この時代の作品の詳細な制作順は不明であり、どの作品が絶筆かは判断できないとされる。


 しかし、本展の最後に展示された《扉》(1928)は、佐伯がその画業の最期に到達した地点を如実に示しているように感じられるだろう。キャンバスの上に建物の扉のみを大きく切り取った大胆な構図の本作は、直線を多用しながらもその豊かな筆致により、有機的で鮮やかな表情が生まれている。本作は佐伯が満足のいく作品だと周囲に語ったことが伝えられており、佐伯の画業をたどるこの展覧会を締めくくるにふさわしい作品と言えよう。


 佐伯の没後、その絵に魅入られ一大コレクションを築いたのが、実業家の山本發次郎だ。山本のコレクションは空襲で失われたものもあるが、1983年には大阪市に寄贈。大阪中之島美術館設立の契機となった。本展にも、同館所蔵の作品が多く並ぶ。


 その短い生涯や情熱的な制作姿勢から、情緒的に作品について語られることが多い佐伯。しかし本展は、近年の研究を参照しながらその作品を分析的に整理し、佐伯の画業を改めて評価する意欲的な展覧会と言えるだろう。

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/12508031d43ef6cc2925aae1111efce7fc7ba48d

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