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フォーレのレクイエムの新編曲 オルガンと弦楽五重奏 びわ湖ホール
2022-03-24
フォーレのレクイエムの新編曲 オルガンと弦楽五重奏 びわ湖ホール

 近代フランスの作曲家フォーレによる「レクイエム」(死者のためのミサ曲)はクラシック音楽の中でも有数の人気曲。びわ湖ホール声楽アンサンブル(BVE)が26、27日の演奏会でメインに据えたが、通常耳にするオーケストラ伴奏版とは異なる楽譜を採用した。指揮者の園田隆一郎さんが選んだのは、信長貴富(たかとみ)さんによるオルガンと弦楽五重奏のための編曲版。園田さんが「小規模合唱のための新たなスタンダードになり得る楽譜」と評価する理由と、演奏会の楽しみ方を聞いた。

 園田さんはオペラの舞台でBVEのメンバーと共演を重ねてきた。「選曲はお任せします」と出演依頼を受け、園田さんならではの凝ったプログラムを編成した。フォーレのレクイエムは個人としても初挑戦。16人の合唱との音量バランスを考慮して、ピアノ伴奏などを思い描いていたが、2020年に東京混声合唱団が初演した信長版の存在を知った。

 信長さんは「初心のうた」など数多くの合唱曲で知られる。原曲を尊重した小編成化が図られ、園田さんは「現代作曲家のアレンジは、楽譜にない音を付加するなど主張が目立つことも多い。信長版は良い意味で自分を出しすぎない、素晴らしい編曲」だとみる。重厚さには欠けるが、フォーレ特有の繊細な魅力にあふれ、小規模合唱の機動性を生かした軽快な演奏によって、曲の新たな魅力を引き出せるという。

 BVEは合唱団ではなくオペラ歌手の集団だ。「変に足並みと声色のそろった、上手なだけの合唱にはしたくない。表面的な美しさよりも歌詞の内部に踏み込んだ大きな音楽をつくりたい」という。

 ◇ウクライナに思いはせ

 レクイエムの典礼文は「永遠の安息を彼らに与えたまえ」で始まる。園田さんは今もロシア軍の侵攻が続くウクライナに思いをはせ「歌声が現地に届くわけではないが、平和について考えるきっかけにはなる。聴く人にも頭の片隅に思い浮かべていただければ」と語った。

 伴奏は石上真由子さん(バイオリン)、叶澤(かのうざわ)尚子さん(ビオラ)、北口大輔さん(チェロ)ら。合唱では珍しいビラ=ロボス「ブラジル風バッハ第9番」、エルガー「ニムロッド」なども歌う。26日は大津市のびわ湖ホール(077・523・7136)で、27日は米原市の県立文化産業交流会館(0749・52・5111)で、いずれも午後2時から。【濱弘明】

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/f2e28801982bc368266195a0e5cb35b8c7995e3c

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