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「螺鈿」の人間国宝、北村昭斎さん死去
2023-07-17
「螺鈿」の人間国宝、北村昭斎さん死去
螺鈿（らでん、貝殻を使う装飾技法）の重要無形文化財保持者（人間国宝）の漆芸家、北村昭斎（きたむら・しょうさい＝本名・北村謙一＝きたむら・けんいち）さんが７日、くも膜下出血のため死去した。８５歳だった。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は長男、陽（よう）氏。

奈良市出身で、東京芸術大卒業。早川電機工業（現在のシャープ）に勤めた後、父、大通さんのもとで漆工芸制作とともに文化財修理に取り組み始め、正倉院宝物や春日大社の国宝などの修理・復元に尽力。平成１０年に紫綬褒章を受章し、翌年に螺鈿の人間国宝認定を受けた。

近年では、正倉院の代表的宝物として知られる「螺鈿紫檀五絃琵琶（らでんしたんのごげんびわ）」の模造品の制作に他の工芸家らとともに取り組んだ。

ソース元URL：https://news.yahoo.co.jp/articles/62c00836c90cea218dbe83322eef22d53cf5911c