• 線上工具
  • - 計算器
    • 字元計數
  • - 下載
    • TikTok 下載
    • 抖音下載
  • - 網路工具
    • BASE64
    • Base64 轉圖片
    • 圖片轉 Base64
    • URL 編碼
    • JavaScript
    • 時間戳
    • Unicode 轉換器
    • JSON 格式化
    • 修改副檔名
    • 製作列表
    • CSS 優化器
  • - 加密工具
    • MD5 加密
    • 隨機生成器
  • - 圖像工具
    • 圖像壓縮
    • QR 碼生成器
    • QR 碼識別器
    • 壁紙預覽
    • 圖片 EXIF
  • - 資訊表
    • 血型遺傳
    • 服裝尺寸
  • [email protected]
DopuBox
  • English
  • Español
  • Français
  • 日本語
  • 한국어
  • 简体中文
  • 繁體中文
全部 ニュース Meta Code 文化・アート
櫛野展正連載「アウトサイドの隣人たち」:あの味を忘れない
2022-07-06
櫛野展正連載「アウトサイドの隣人たち」:あの味を忘れない

 7メートルの壁面に飾られた100枚の作品。イラストで日々の食事を記録した絵画だが、1枚1枚の余白部分には食事の感想や使われた食材まで丁寧に記されている。これらの作品が作者の記憶をもとに描かれていることを知ったとき、鑑賞者は感嘆の声をあげていたようだ。本作が展示されていたのは、オーストラリアのオルベリーにある現代美術館Murray
Art Museum
Alburyで、2021年11月から開催された企画展「SIMMER」での出来事だった。アーティストや料理人など、世界中から11組のアーティスト・コレクティブが出展する中で、ただひとりの日本人として注目されていたのが、埼玉県三郷市在住の小林一緒(こばやし・いつお)さんだ。


 1962年生まれの小林さんは、今年還暦を迎えた。以前は高齢の母親と2人暮らしをしていたが、2年前から母親が老人施設へ入所したため、市内の一軒家で福祉サービスの支援を受けながら、ひとり暮らしを続けている。小さい頃から絵を描くことは好きで、学生時代は美術部に所属した。その時に描いた油彩画は、いまも小林さんのベッドの向かいの壁に掛けられている。高校1年生で美術部を退部してからは、近所の喫茶店でアルバイトに精を出した。食べることが好きだった小林さんは働いているうちに、次第に飲食業界へ憧れを抱くようになったようだ。高校卒業後は都内の調理師専門学校へ進学し、その後は調理師として市内の蕎麦屋で働き始めた。


 「20歳から38歳まで18年働きました。出前持ちから頑張って、『いつか自分の店持ちたいな』なんて夢ばっかり見てたけど、途中で気力が無くなっちゃったんですよ。お蕎麦屋さんも途中で店閉めちゃて、『もう一度開店するから』って言われたんだけど『俺はもういいや』って辞めちゃいました。結局、挫折しちゃったんですね。その後、近所の老人ホームの栄養課に2年、三郷順心総合病院(現在の三郷中央総合病院)で5年。病院では150食とかつくってて、どっちも小学校の給食センターみたいな職場でしたね。まぁ、俗にいう人間関係のトラブルで辞めちゃいましたけど」。


 そんな小林さんが、食事の絵を描き始めたのは18歳の頃だという。当初は、家に帰ってから食べた物を思い出してメモに残しておく程度だった。「ただの日記帳代わり」と言うが、そのメモには使われていた食材や盛り付け方、料理の感想に至るまで忠実に再現されている。何という記憶力なのだろう。それが26歳のときからは、家にあったルーズリーフバインダーに突然書き溜めたメモを清書して絵を描くようになり、その行為を35年ほど経った今でも続けている。


 「『日記書いても飽きちゃうんで、絵描いて残しとこうかな』って思って、ちっちゃい絵から描きはじめて、そのまんまずっと今も描いてます。テレビ観てて、人が食べてるものを『美味しそうだな』って思うけど、絵を描くのはやんないです。あくまで自分で食べたものだけ。忘れたものは仕方ないけど、余計なものは描きませんね。色なんかは、適当に自分でこんなもんかなと。ただ赤を白にしたり、黒を黄色にしたりはしませんよ」。


 誰に見せるためでもなく、ただ自分のためだけに描いている絵画だが、小林さんは、弁当箱の蓋を開閉できるようにするなど、絵の中に仕掛けを施すこともある。これまで描いた作品は、優に数千枚にのぼる。老人ホームや病院で働いていた頃は、自分がつくっていた献立を記憶し、帰宅してから正確に描きうつしていた。なかにはメニューがなくなったり、閉店したりした店舗もあり、ある意味で当時の食文化を伝える貴重な資料にもなっている。また、小林さんの絵には、生ビールや焼酎などのアルコール類もよく登場する。やはりお酒は相当好きなようで、病院で働いていた頃、飲みすぎて膵臓を壊し何回か入院したこともあったそうだ。日々の食事を楽しみながら、調理師として順調な人生を歩んでいた小林さんだが、飲酒が原因で、転機が訪れる。


 46歳のとき、アルコール神経炎で歩行困難な状態となり、生死の境をさまよいながら奇跡的に一命を取り留めたものの、歩行障害が残ってしまう。入院やリハビリを経て、車椅子から杖をついて何とか歩けるようになった2015年1月に、僕は小林さんと出会った。そこからもう7年もの付き合いになるが、自宅の居間の一角に座り込んでいた小林さんは次第に介護用ベッドへ移り、介護度も上がった現在は、ホームヘルパーに頼らなければならない生活を送っている。ベッドの上から移動することも困難なため、大好きな外食もできなくなり、毎日の食事はもっぱら配食サービスやヘルパーに買ってきてもらったコンビニの弁当を食べる状態だ。それでも、小林さんは絵を描くことをやめようとはしない。


 アウトサイダー・アートの作者には、人生におけるなんらかの災難がきっかけとなり、創作を始める人が多い。小林さんの場合、特筆すべきは障害を負う以前から制作を続けていることだ。近年では、食材を箸で掴んだ構図の絵を描いたり、飛び出す絵本のような立体的な仕掛けにしたりと制限された環境下でも工夫を施し、黙々と制作を続けている。僕のアートスペース「クシノテラス」がニューヨークのアウトサイダー・アートフェアへ出展した2020年には、小林さんの絵は大きな話題を呼び、スイスのアール・ブリュット・コレクションで展示されたり、世界各国のコレクターが作品を求めるようになったりと、今やその人気は世界へ広がっている。それにしても、なぜわざわざ絵で描いているのだろう。何度もこの質問を投げかけてきたけれど、小林さんは決まって同じ答えだ。


 「例えば『わかめうどん』とか、中に椎茸が入ってるやつがあるんですよ。ほら、写真で撮ると椎茸が隠れて見えないでしょ。自分は絵を描くときに、椎茸を移動しちゃえばいいんですよ。そうすれば全部の食材が見えるからね」。


 料理人だった小林さんは、料理だけでなく、一つひとつの食材さえ愛おしく感じている。それは思うように身体が動かせない今でも変わることはない。大好きな食材をすべて描くために、上から見た構図を発明し、絵を描き続けているというわけだ。そして、小林さんにとってはそうした日々の制作こそが、自身の存在をこの世界につなぎ溜めておくための手段であり、無作為に過ぎゆく時間にベッドの上から立ち向かっていくための術なのだろう。


 帰り際、文房具やメモ帳であふれた雑多な机の上には、吸い殻が溜まった灰皿と缶ビールが紛れ込んでいた。「コンビニの兄ちゃんにこっそり配達してもらってるんですよ」と少年のような顔で小林さんは微笑んだ。
null

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/1d2018d398f44770014298c02c2d4f5ebe9df251

其他工具
  • 字元計數 TikTok 下載 抖音下載 BASE64 Base64 轉圖片 圖片轉 Base64 URL 編碼 JavaScript 時間戳 Unicode 轉換器 JSON 格式化 修改副檔名 製作列表 CSS 優化器 MD5 加密 隨機生成器 圖像壓縮 QR 碼生成器 QR 碼識別器 壁紙預覽 圖片 EXIF 血型遺傳 服裝尺寸
  • 「ねこクラゲ」被告、脱税認める 原稿優先で申告せず、福岡地裁
    2024-05-31

    鎌倉幕府の地頭から海の武士団・松浦党に…古文書群「青方文書」からみる中世の漁業や製塩事情
    2024-06-01

    小学館「作家の意向第一に協議」 映像化指針、ドラマ原作者死去で
    2024-06-03

    「警察密着24時」担当者ら懲戒 テレビ東京、石川社長は3割返上
    2024-06-03

    本年入試私立公立とも志願者微減 栄光ゼミナール担当者にきく 埼玉中高入試最新動向
    2024-06-04

    「国芳の団扇絵 猫と歌舞伎とチャキチャキ娘」(太田記念美術館)開幕レポート。世界初の展覧会
    2024-06-04

    「KOTARO NUKAGA(天王洲)」が移転し拡張。約386平米の巨大スペースに
    2024-06-05

    国際博物館の日、今年のテーマは「学びと研究のための博物館」
    2024-06-04

    開館10周年を記念。「広重 ─摺の極─」があべのハルカス美術館で開催へ
    2024-06-05

    特別展「梅津庸一 クリスタルパレス」が国立国際美術館で開催。00年代からの仕事を総覧
    2024-06-04

    クールべ《世界の起源》はなぜ攻撃されたのか? ポンピドゥー・センター・メッスで破壊・盗難事件
    2024-06-04

    今年の「アートウィーク東京」は11月に開催。「AWT FOCUS」の監修には片岡真実
    2024-06-04

    口腔ケアで高齢者を守ろう 「おとなの歯磨き」訪問歯科医が出版
    2024-06-04

    【1971年の今日 : 6月5日】京王プラザホテル全面開業―今からは想像もできない着工前の巨大な貯水池だった頃の写真も
    2024-06-05

    ユージーン・スタジオが東南アジアに美術館を建設予定。新法人YES__pte.ltdを設立し、インドネシア・ジャカルタに美術館準備室を開設
    2024-06-04

    週末見たい展覧会5選。今週はTRIO展、吉田克朗展、建築の構造デザインに焦点を当てた展覧会など。【2024年6月第2週】
    2024-06-05

    3日間限定発売! 名作パントンチェアが新たな魅力を纏った限定カラーで登場。
    2024-06-05

    子供と行きたいおすすめ美術館【東京編】。子連れ、親子でアートを楽しもう!
    2024-06-06

    青森で来年夏に音楽祭 沖澤のどかさんが総監督
    2024-06-06

    もしあの時に戻れたら…歌人・穂村弘が話題書『迷子手帳』で明かす、今も忘れられない「失敗」
    2024-06-07

    ©  Dopu Box
    💛