藤井聡太五冠A級初戦制す 新設の名古屋会場で

公式戦を行う対局場は東京と大阪にあるが、今回、名古屋市のミッドランドスクエア内にも設置された。
名人戦の予選にあたる順位戦は持ち時間各6時間。「こけら落とし」として指された対局は午前10時、藤井五冠の先手で始まった。互角のまま突入した終盤戦はきわどい攻防が続いたが、23日午前0時2分、藤井五冠が制した。
藤井五冠は終局後、「地元で対局できるのはうれしく思った。一局一局を大事に(名人への)挑戦を目指して頑張りたい」と話した。
順位戦はA級からC級2組まで5クラスある。最上位のA級は「トップ棋士の証し」とされ、10人が来年3月まで総当たり戦をし、渡辺明名人(38)=棋王=への挑戦権をかけて争う。