知られざる「クィア」なアートの系譜。書籍 『クィア・アートの世界 自由な性で描く美術史』が刊行
『クィア・アートの世界 自由な性で描く美術史』が9月14日、パイ インターナショナルから刊行される。
「クィア」とは、もともと「不思議な」「風変わり」などの意味を持つが、近年では性的マイノリティや既存の性のカテゴリに当てはまらない人々を指すものとしても使われている。
本書では、LGBTQ+、フェミニズム、カウンターカルチャー、ポップ・カルチャー、アングラ、ポルノグラフィティなどを「クィア」な文脈として紹介。古代エジプトから現代までの美術のみならず、写真や映画、ファッションなど多岐にわたるジャンルの作品とともに、これまで語られてこなかった、新しい「クィア」な美術史を読み解くというものだ。
ジェンダーフリーが叫ばれる昨今、アートという視点からその固定概念を解きほぐす本書は、興味深い一冊と言えるのではないだろうか。