130年間掲げた看板、盗まれる…京都の仏教経典出版社
店は江戸時代前期の1681年に創業し、代表的な商品は木版手刷りで仕上げる「大般若経」(600巻)。看板には「大般若経 古板再板 版元」と記され、1889年(明治22年)頃から掛けられてきた。
9代目店主の河村敏之さん(62)が今月15日朝、ねじで固定していた看板がなくなっていることに気付いた。京都府警中京署に被害届を提出し、同署は窃盗事件とみて調べている。
河村さんは「看板は店の歴史そのもので非常に残念。無理やり取り外されて傷ついてるだろう」と案じた。
店は明治初期の町家に構えており、看板を含め、京都市が「歴史的風致形成建造物」に指定している。