キャサリン・ブラッドフォードが日本初個展
69歳でグッゲンハイム・フェローシップ、米国芸術文学アカデミー賞を受賞し、76歳の時にフォートワース現代美術館で個展を開催と、アーティストとしてのキャリアは比較的遅いながらも、世界中に多くのファンを持つキャサリン・ブラッドフォード。2022年6月からはポートランド美術館で個展予定しており、注目度はさらに高まっている。
本展では約12点の最新作が公開。かねてから水の中にいる人物へ関心を持ち、探求してきたブラッドフォード。これまでにもスイマーや夜空、海などのモチーフを繰り返し描いており、一つの作品を数ヶ月、時に1年もかけてゆっくりと変化させながら完成させている。さまざまな色が重なり合い、夜の海での楽しさ、喜び、哀しみ、孤独、恐れ、不穏さが溢れている。それらの対比が独特な雰囲気やユーモアを生み出し、まるで夢のシーンのように、観るものを魅了するはずだ。
なお、作品のテーマとして、ブラッドフォードはこんなことも述べている。
「私は普遍性に重きを置きたい。アイデンティティや、両性具有や、異なる人種がいるということがとても重要で、私は自分たちが誰で、どのようにフィットし、どのようにビジュアル的に一緒にフィットしているか、どのようにそれぞれが隣に立っているかということを探求している」
キャサリン・ブラッドフォードの世界観に触れられる、貴重な機会だ。ぜひお見逃しなく。
※掲載情報は2月21日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。