マツコ・デラックスさんが丹下健三設計のカテドラルへ。12月8日発売号『聖なる建築100』。
日本が世界に誇る建築家・丹下健三への愛情と持論をたびたび語っていたマツコ・デラックスさん。『Casa BRUTUS』12月8日発売号の日本の美しい教会を建築の視点から100選した特集では、数ある丹下建築の中でも特別な思いを抱く〈東京カテドラル聖マリア大聖堂〉を訪れ、丹下健三を父に持つ建築家・丹下憲孝さんと対談をしました。
〈東京カテドラル聖マリア大聖堂〉とは丹下健三の名作〈国立代々木競技場〉と同じく、1964年に建てられた教会。聖堂の最頂部は高さ約40mに及ぶ圧巻の大空間と、上空から見ると建物全体で十字架の形を描くという特徴的な形状を持つ建築です。
マツコ・デラックスさんは丹下建築とカテドラルとの出会いを次のように語りました。
「そもそも建築に関心を持ったきっかけが日常的に見ていた代々木競技場なんです。私が若い頃はインターネットもないし、いきなり東京カテドラルには辿り着けなかった。代々木競技場を調べて丹下さんを知り、あれもこれも設計した建築家だと知ったんです。
代々木競技場はもちろん感動したけど、街を歩いていたら目にするわけだから受け身のようなものでしたが、東京カテドラルは能動的に探し当てた感動がありました。江戸川橋駅で降りて急な坂を上って、ジャングルの奥地から遺跡を発見したような感じでしたね。
私は代々木競技場と東京カテドラルをそっくりそのまま作って、それを眺める家に住むのが夢。日本の現代建築で、群を抜いて好きなのがこの2つですから」
そんなマツコさんならではの丹下建築論、そして壮大な教会建築との共演をぜひご覧ください。
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