平和を希求するデザイン表現 大貫卓也展「ヒロシマ」@クリエイションギャラリー G8
展示作品は、平和を希求するキャンペーン「HIROSHIMA APPEALS」の2021年版ポスターとその関連制作物。平和を象徴する白い鳩と、不穏な黒い雪を閉じ込めたスノードームのビジュアルをポスターと映像で表現している。
本展は、日本のグラフィックデザイン史に輝く巨匠・亀倉雄策(1915-97)の生前の業績をたたえ、グラフィックデザインの発展に寄与することを目的として設立された亀倉雄策賞の受賞記念展。このたび、大貫卓也による制作物が第24回亀倉雄策賞を受賞したことを受けて開催されている。
審査員からは、「長い歴史を持つキャンペーンにおいて、新しい技術も起用し、原爆の記憶を次世代に何としても伝えようとする作者の意志を感じる」などと高く評価された。
「HIROSHIMA APPEALS」のポスターは、「ヒロシマの心」を広く内外に訴える事業として1983年から継続されているもの。グラフィックに込められた平和への想いを会場で感じてみたい。
※掲載情報は7月20日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
Text : Manami Abe