メリークリスマス! 大切な人に贈りたいギフト絵本7選。
クリスマスってなあに? サンタクロースって? イルミネーションに湧き立つ街に好奇心を抱く赤ちゃんに、サンタのプレゼントを心待ちにする子供たちに、旅先でホリデーを楽しむ家族に、静かにキリストに思いを馳せる大人たちに…暖かなストーリーと美しい挿絵で心を満たす素敵な本を贈りましょう。
『おやすみなさいおつきさま』など、42歳の若さで亡くなるまでに100冊以上の絵本を書いたマーガレット・ワイズ・ブラウンの遺作。絵を手がけたのは、イタリアの舞台美術家であったベニ・モントレソール。暗闇の中の物語を鮮やかなオレンジ色の背景と黒のペン画だけで表現し、特別な夜の静けさと神秘的な美しさが際立つ。寒い夜の心を温める一冊。
酷使され、倒れた黒馬。クリスマスの日、サンタクロースに助けられ、その仕事を手伝うことに…。フランスのフレネ学校の共同創作をエスペラント語の詩人でもあった伊東三郎が再話。グラフィックデザイナーでもあり、『ぐるんぱのようちえん』など絵本の名作も数多い堀内誠一が描く聖夜のきらめきは、発売から50年近く経った今も輝いて見える。
1822年に神学者で詩人のムーアが病気の子供のために書いた詩。この中で初めて「赤い服で白いひげ、トナカイのそりに乗った太ったおじいさん」のサンタが登場し、その後数多くの画家が絵をつけて、世界中に広まった。ロジャー・デュボアザンが色鮮やかに元祖サンタを描いた原書は1952年発行。珍しい細長の形の理由は「靴下に入れるため」だ。
書籍の装画などを手がける、植田真による2冊目の絵本。マーガレットはサンタクロースに憧れる女の子。クリスマスの前の朝、目覚めた彼女のもとを訪れたのは…。夜の静けさを感じさせる見返しから始まるプロローグ。一転、次のページではタイトルとともに物語の世界がぐんと開ける。サンタもトナカイも出てこないけれど、贈り物の喜びを伝える。