パーティはドレス感覚で「品格の色留袖」を!最旬の着物トレンドコーデ
■写真1・2枚目 撮影=黒沼 諭(aosora) ヘア&メイク=光倉カオル(ダイナミック) 着付け=奥泉智恵 モデル=立野リカ 撮影協力=アストンマーティン青山ハウス 構成・文=田中 晃
■写真3・4枚目 撮影=長友善行 ヘア&メイク=小澤麻衣(モッズヘア) モデル=土屋巴瑞季 細谷理紗 着付け=奥泉智恵 撮影協力/アサヒナガストロノーム 山本山 ふじヱ茶房
『美しいキモノ』2022年夏号から
「着物の地色として、長らく寒色系が人気でしたが、明るい色からパワーをもらいたい気持ちの表れでしょうか、最近は淡いピンクや黄色など、温かみのあるきれい色が求められています」(メーカーA社)
また、変わらず人気の付けさげは、これまで以上に軽めのものが人気とのこと。
「無地感覚で楽しめるぼかしなど、気負いなく着られるものを求める方が多いです」(C小売店)、「シンプルモダンのなかに、少し個性をプラスしたものが人気です」(D小売店)。
さらに、購入するポイントとして「作り手のこだわりや制作に至るまでのストーリーに共感できること、という方が増えています」(E小売店)。時代に揺るがない価値観が求められているようです。関係者の皆様からのご意見をもとに、編集部が考える2022年春の「染めの着物」のトレンドを紹介します。
いま、パーティドレス感覚で装える色留袖に注目です。正装ではなく“盛装“として着こなすためのポイントとして、エレガントなものやしゃれたモダンなデザインを選ぶこと、また改まりすぎないように五つ紋は入れないこと。肩や袖に模様のないぶん、端正な美が際立ちます。
赤みのある焦げ茶地に、正倉院ゆかりの狩猟文より想を得た模様と、唐草を取り合わせた色留袖です。格式のある意匠と刺繍を多用した表現が堂々とした一枚には、墨色地に吉祥のモチーフを詰めた菱模様の袋帯を合わせ、格調高い装いに。
<写真>着物/千總 帯/渡文 帯〆/渡敬 帯あげ/みふじ[加藤萬] バッグ8万5800円 ぞうり4万7300円 2点とも/伊と忠