ゴッホ作品の展覧会、異なる色覚、2種類のレンズで…兵庫県立美術館
イベントは、色覚多様性の啓発活動を行うNPO法人「True Colors(トゥルーカラーズ)」(大阪市)が主催、読売新聞大阪本社が共催した。
事前に申し込んだ約80人が参加。イベントでは、大阪工業大の赤井愛准教授と同NPOの高橋紀子理事長が、色は光によって見え方が違うことや、色の見え方は人それぞれで、赤や緑など特定の色が見えづらい「色覚少数派」がいることなどを講義した。
その後、参加者は展覧会場で、色覚少数派と多数派のそれぞれの見え方が体験できる2種類のレンズを使い、会場に投影されたゴッホ作品の映像を鑑賞。色の見え方の違いなどを学んだ。少数派の見え方を体験した大阪市都島区の小学校教諭(64)は「全体的にくすんで見えたが、きれいに見える色もあった。教育現場でも見え方の異なる子どもがいることを意識し、教材の配色などを考えたい」と話していた。