動物写真家の真骨頂「岩合光昭写真展 パンタナール」
野生動物の息吹を感じる写真で世界的に高く評価されている、動物写真家の岩合光昭。なかでも半世紀以上続けているネコの撮影で知られ、著書も多数持つ。
本展タイトルにある「パンタナール」は、南米大陸中央部に位置する世界最大級の熱帯湿地のこと。大部分はブラジルに広がり、一部がボリビアとパラグアイにまたがった広大な土地だ。世界遺産にも登録されているこの大湿原は、多彩な野生動物が息づく世界屈指の生命の宝庫とも呼ばれている。
2015年から3年半の間に、5回にわたり同地の撮影取材を行い、ジャガーをはじめ、オオカワウソ、パラグアイカイマン、カピバラなど多種多様な野生動物たちの生態に迫り、活写した岩合。本展では、この取材で撮影された迫力ある100点以上の作品を公開する。長年の念願が叶い撮影することができたというドキュメンタリー写真は、野生動物写真家の真骨頂とも言えるだろう。お見逃しなく。
※掲載情報は6月6日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
Text:Akane Naniwa