• Online Tools
  • - Calculators
    • Character Count
  • - Download
    • TikTok Download
    • DouYin Download
  • - Web Tools
    • BASE64
    • Base64 to Image
    • Image to Base64
    • URL Encoding
    • JavaScript
    • Timestamp
    • Unicode Converter
    • JSON Format
    • Modify Extension
    • Make List
    • CSS Optimizer
  • - Encryption Tools
    • MD5 Encryption
    • Random Generator
  • - Image Tools
    • Image Compression
    • QR Code Generator
    • QR Code Reader
    • Wallpaper Preview
    • Image EXIF
  • - Info Sheets
    • Blood Type Heredity
    • Clothing Sizes
  • [email protected]
DopuBox
  • English
  • Español
  • Français
  • 日本語
  • 한국어
  • 简体中文
  • 繁體中文
全部 ニュース Meta Code 文化・アート
なにが赤裸々
2023-06-09
なにが赤裸々

----------
『わたしを空腹にしないほうがいい』から5年、6月14日に新たに『桃を煮るひと』を上梓されたくどうれいんさん。これまでに多くのエッセイを書き、まっすぐに文章へ向き合ってきたくどうさんに、エッセイを書くことについて、ご寄稿いただきました。
----------

 『桃を煮るひと』
衝撃のデビュー作『わたしを空腹にしないほうがいい』から5年。小説、エッセイ、絵本、児童書、歌集…多方面で活躍する気鋭の作家が、満を持して、2作目の「食エッセイ集」を解禁。日経新聞「プロムナード」(2022年7月~12月)に掲載されたエッセイに、書き下ろしをたっぷり加えた、珠玉の41編。
 不幸じゃなくても、赤裸々じゃなくても、エッセイは書ける。

 わたしはもう五年近く、そう念じるようにしてエッセイを書いている気がする。

 エッセイ、随筆、と意識して書くようになったのは、高校で文芸部に所属してからのことだ。しかし、小学生のころからわたしは「作文コンクール」と言われるようなものに熱心に取り組んでいた。

 小学生のわたしは、いまよりずっと目つきが悪かった。日焼けして肌が浅黒く、しかし運動はからきしできず、ピアノの教室もすぐにやめてしまい、だからといって家にゲーム機があるわけでもない。漫画がそんなに好きでもないから絵を描くのも得意ではない。勉強だって、田舎の小学校の中ではできるほうでも、わたしよりできる子は何人もいる。

 勉強は、ふつう。運動は、ピアノは、絵は、ゲームは、できない。そういうわたしは学級委員長であることだけが自分の誇りであるような生徒だった。「男子、そこ、ホウキちゃんとやって!」と言い、先生に褒められることだけが、自分が認められたような気がしていた。先生の手伝いを率先してやって、みんなが引き受けたがらない役割や仕事を引き受けて、そうして「みんながしないこと」をする自分が特別だと信じていた。そういう子だった。

 「ちょっと残って書いてみない?」

 あれは小学二年生くらいだろうか。夏休み前の終業式に先生からそう声を掛けられたとき、だから、とてもうれしかった。国語の宿題で出した作文を、コンクールに出すために少し直さないかと言われたのだ。ほかの子はたぶん、はやく帰りたかったんだと思う。わたしの担任の先生は本当にいい先生だった。

 わたしの作文がよい作文だったからそう声を掛けてくれたのか、保育園から既に友人関係が構築されている小さな小学校に、入学直前に越してきて馴染めずにいるわたしを気にかけてくれていたのかは定かではない。けれど、とにかくあの、暑い夏の教室で、先生とふたりきりで向かい合って原稿用紙にまとまるくんを走らせては鉛筆で書き足す。あのとき、はじめてわたしは本当に特別になった気がした。

 そうして直して出した作文が入賞した。たしか佳作とか、そのくらいだったと思う。小さな村の作文コンクールはそもそも競争率が低いのに、それでも一位は取れなかった。昔からわたしは、とにかくとことん作文で一位が取れない人間なのだ。

 しかし、そんなことを当時はまったく気にしていなかった。最優秀賞も入賞も、ひとしく宝物だった。母も祖父母も、賞状を持って帰るととても褒めてくれた。お寿司食べようか、というくらい喜んでくれた。「ああ、わたしは作文だ。わたしは作文が得意。もっと作文が得意になりたい」そればかり思っていた。

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/aaa0ad8305f7af59e5915e46d727f90f7f97ad97

Other Tools
  • Character Count TikTok Download DouYin Download BASE64 Base64 to Image Image to Base64 URL Encoding JavaScript Timestamp Unicode Converter JSON Format Modify Extension Make List CSS Optimizer MD5 Encryption Random Generator Image Compression QR Code Generator QR Code Reader Wallpaper Preview Image EXIF Blood Type Heredity Clothing Sizes
  • 歯科医師の技術で愛好家も納得するサウナを細部まで再現するミニチュア作家
    2024-05-30

    週末見たい展覧会5選。今週は木下佳通代の個展、テルマエ展、UESHIMA MUSEUMなど。【2024年6月第1週】
    2024-05-29

    被害者「問題解決には程遠い」 旧ジャニーズ被害者らが会見
    2024-05-29

    古本屋を巡り、顧みられなくなった作品、作家を生き返らせた九大大学院教授没後20年 教え子や研究仲間を支える「清新な光景」
    2024-05-30

    授業中の生徒や住民が弾道ミサイル飛来を想定した避難訓練 福島・須賀川桐陽高
    2024-05-31

    芸術レベルのグッズも登場! パリ・東京・大阪の名コレクションが集まる「TRIO展」
    2024-06-01

    ポール・オースターの名言「けれどオニオンパイの味は…」【本と名言365】
    2024-06-02

    知られざる作品や作家との巡り合いが生まれる高円寺のギャラリーショップ。
    2024-06-02

    香川県・直島に開館する新たな美術館の正式名称が「直島新美術館」に決定
    2024-06-03

    「企画展 歌と物語の絵 ―雅やかなやまと絵の世界」(泉屋博古館東京)開幕レポート。歌、物語、絵画が織りなす芸術世界へ
    2024-06-04

    開館10周年を記念。「広重 ─摺の極─」があべのハルカス美術館で開催へ
    2024-06-05

    「KOGEI Art Fair Kanazawa 2024」開催決定
    2024-06-04

    今年の「アートウィーク東京」は11月に開催。「AWT FOCUS」の監修には片岡真実
    2024-06-04

    「VOCA展」に関するハラスメント防止のためのガイドラインが制定
    2024-06-05

    ユージーン・スタジオが東南アジアに美術館を建設予定。新法人YES__pte.ltdを設立し、インドネシア・ジャカルタに美術館準備室を開設
    2024-06-04

    フィギュアスケートにもぴったり! ハチャトゥリアン作曲の『仮面舞踏会』【クラシック今日は何の日?】
    2024-06-06

    長山智美 デザイン狩人|HAY DOGS♡
    2024-06-06

    なぜ、いま「先住民の現代アート」なのか? 『美術手帖』2024年7月号は、「先住民の現代アート」特集
    2024-06-06

    今週末に見たい展覧会ベスト8。閉幕の横浜トリエンナーレから、「梅津庸一 クリスタルパレス」、石川九楊の2ヶ月連続個展まで
    2024-06-06

    「さどの島銀河芸術祭2024」が開催。新潟・佐渡島各所で作品を制作展示
    2024-06-06

    ©  Dopu Box
    💛