フェルメール展で内覧会、小芝風花さん「感性をおすそわけ」
目玉は、オランダ絵画の黄金期とされる17世紀に活躍した画家、フェルメールの作品「窓辺で手紙を読む女」。後方の壁に上塗りされて隠されてきた「キューピッド」の画中画が丹念な修復でよみがえった。東京、札幌に続く巡回展で初公開の作品だ。
また、フェルメールと同時代の巨匠レンブラントが描いた肖像画のほか、メツー、ダウといった当時の人気画家たちが、人々の暮らしや風物を丁寧に描いた優れた絵画も数多く並んでいる。
この日は音声ガイドを担当する女優の小芝風花さんも会場を訪れ、「窓辺で手紙を読む女」が飾られている部屋で作品を見入り、「感性をおすそわけしてもらっている感じのする場所」と感想を語った。
担当学芸員の石川温子さんは「フェルメール自身が描いたキューピッドの絵が当初の姿で色鮮やかによみがえりました。ぜひ多くの人に見に来てほしい」と話した。