『韓国に追い抜かれる日本。平均賃金や一人当たり実質GDPも…韓国人の本音は?』へのユーザーの意見まとめ
⇒【画像】韓国に追い抜かれた経済指標日韓逆転を実感しつつも格差拡大への不安も残る平均賃金や一人当たり実質GDPなど、さまざまな経済指標で日韓の逆転が始まっている。
数字で見る両国の競争力の逆転・拮抗状況は顕著だ。世界競争力年鑑2021(IMD)では日本が31位で韓国は23位、世界製造業競争力指数(’20年、国連産業開発機構)も日本は5位で韓国は3位となった。日本経済研究所の試算によれば、’27年には一人当たり名目GDPでも韓国は日本を追い抜くと予想しており、日韓逆転の流れはやみそうにない。
政府や経済界は危機感を募らせているが、多くの国民も「失われた30年」を嘆き、日本経済の行く末を本気で心配する視点や議論が頻繁に見られるようになった。隣国の衰退を憂う声一方の韓国はどうだろう。一部メディアからは逆転を誇る声が聞こえてくる。直近でも、「もはやアジアの先導国・韓国、日本の経済指標を追い越す」(『moneyS』’21年12月20日付)、「日本、韓国に追い越され、20年後はGDP2倍差で逆転」(『アジア経済』’21年12月16日付)などの見出しが躍る。
また「21世紀の日本の三種の神器」(『朝鮮日報』’21年9月4日付)はFAX、印鑑、紙文化がいまだ根強い日本の実情を強烈にディスり、DX化に対応できない日本企業に同情する内容となっている。
反日的な言動が紹介されることの多い韓国の掲示板においても「我々は日本人より優秀だ!」という書き込みがある一方、どちらかというと同情する意見のほうが多い。「日本も大変そうだ」「最近の経済状況を見ると、実質的に国が亡びている状態」と隣国の衰退を憂う声が増え始めている。「日本の働き方はとてもアナログ」では、実際に韓国の人々は経済逆転についてどんな印象を抱いているのだろうか。今回、首都ソウルで現地記者の協力の下、街頭インタビューを敢行。幅広い年齢層の方から話を聞くことができた。
まず取材に応じてくれたのは、テレビ番組のディレクターをしているという30代の男性だ。
「日本で長く生活したことがないので単純な比較は難しいですが、韓国の平均物価や所得は以前よりは高くなっている。相対的に韓国経済が発展した実感はある」
就活中の女子学生・Aさん(20代)、会計士として働く30代後半の女性・Bさん、中小企業の経営者・Cさん(40代後半・男性)は、それぞれこう答えた。
「私や周囲の人は、意識的に日本ブランドを使わなくなった。どんな製品でもより優れた韓国ブランドがあるから。実際に経済的に日本を上回ったという数値が出てくると、国力が上がったと実感できて嬉しいです」(Aさん)
「象徴的な部分では韓国のほうが進んでいると感じる。日本の働き方はとてもアナログ。印鑑を押す商習慣が非効率的と指摘されたので『印鑑を押す機械』を開発したという日本のニュースを聞いて驚きました。韓国は“パルリパルリ文化”(早く早く文化)の影響もあり、IoT化や第4次産業革命が本格化した。日本はDX化が遅れていると強く感じます」(Bさん)
「この20年間、年に1~2回訪日しています。東京や大阪のような大都市では、お客さんに親切だった日本人の伝統が消えかけている気がします。生活から余裕がなくなっていると感じた」(Cさん)次ページは:「エンタメ分野では日本を完全に超えた」前へ123次へ1/3ページ