第36期竜王戦ランキング戦13日開幕…豪華カード目白押しの1~3組
1月から王将戦七番勝負に挑戦するなど復調めざましい羽生善治九段。竜王戦1組は1回戦で佐藤天彦九段と顔を合わせ、いきなり豪華カードです。
ランキング戦1組で近年、力を発揮している永瀬拓矢王座は森内俊之九段と、久保利明九段-山崎隆之八段の関西対決も注目です。
第35期で挑戦者となった広瀬章人八段は、初の1組昇級を果たした都成竜馬七段と激突します。竜王11期の渡辺明名人は稲葉陽八段との一戦です。実力者が左右の山にばらけた印象もある今期1組の組み合わせです。1組は本戦出場枠が5枠ありますが、初戦から2連敗で2組降級となる厳しさもあります。ウェートが「重い」1回戦は要注目です。
日本将棋連盟会長職を務めながらも、盤上で衰え知らずの佐藤康光九段は1回戦で若手実力者の高見泰地七段と激突します。終盤の「腕力」VS「妖術」と激戦が予想されます。佐藤和俊七段-澤田真吾七段は実力者同士の東西対決です。
竜王経験者でもある豊島将之九段は2組から再出発します。センスあふれる振り飛車党の中堅棋士・佐々木慎七段と顔を合わせます。
初戦で糸谷哲郎八段-斎藤慎太郎八段と、関西のトップ棋士による豪華カードも。2組からの本戦入りは2枠。激戦必至です。
「西のファッションリーダー」大橋貴洸六段は、4組から昇級して勢いがあります。藤井聡太竜王に公式戦で勝ち越すなど、終盤力が持ち味です。1回戦で中堅の実力者・遠山雄亮六段と顔を合わせます。
持ち時間の長い将棋で強みを発揮するベテランの郷田真隆九段は野月浩貴八段との一戦です。鋭い攻めに定評がある近藤誠也七段は金井恒太六段と初戦で対局します。
60歳の中村修九段は、なんと「昇級組」です。三間飛車に独自の工夫を加え、「受ける青春」は盤上でも元気いっぱいです。関西の中堅棋士・西川和宏六段と対戦します。優勝者だけが本戦入り切符をつかむ3組。ベテラン棋士の活躍も予想されます。