小中学生向け電子図書館スタート 「本に親しんで」 栃木・足利
子どもの読書量の確保や多様な図書に触れる機会の提供が導入の目的。場所や時間を選ばずアクセスできるため、読書の他、自主学習で資料を探したい時などにすぐに利用できるという。
利用できるのは、市立小中学校に通う児童、生徒約9400人と教職員約900人。それぞれのIDでログインし、電子書籍の検索や貸出、閲覧、返却ができる。学校のIT化を進める「GIGAスクール構想」で児童、生徒に配られたタブレット端末での利用を想定しているが、家庭のパソコンやスマートフォンでもアクセスできるという。
当面の蔵書は児童書や中高生向け小説、絵本、図鑑など市教委が選んだ3000冊。1回に借りられるのは1冊限りで、貸出期限は2週間。人気が見込まれる書籍は複数冊用意しているが、他の子に貸し出し中の場合は借りられないケースもあるという。市教委は「読書機会の多様化が狙い。各学校にも図書室があり利用してほしい」と話している。
事業費は1253万円で、新型コロナ感染症対応臨時交付金を充てる。【太田穣】