今年のヴェネチア・ビエンナーレで初のNFT展が開催。カメルーン・パビリオンを舞台に作品販売も
会場となるのは、今年初めて出展するカメルーン・パビリオンの一部。企画は、アーティスト、コレクター、キュレーターや、ブロックチェーンやNFTの投資家による団体「Global
Crypto Art(GCA)DAO」が担当する。
展覧会テーマは「The Time of The Chimeras」。キュレーターのサンドロ・オルランディ・スタグルが、
ビエンナーレのメインテーマである「The Milk of Dreams」に沿って「想像力」に価値を与えることを意図したという展示となる。
参加アーティストは15人のGCAカウンシルによって選ばれた最大27名。各アーティストは、少なくともひとつのNFTを寄付し、それをオンラインプラットフォームに出品して販売することが求められている。その他のNFT作品は、GCAの特別な許可により、第三者のプラットフォームで展示・販売することもできる。
上記の販売による収益の一部はGCAに寄付され、初期の投資家、GCAカウンシル、作業チームや、持続可能な開発のための基金に還元されるという。
Artnet News
によれば、スタグルは声明文で「カメルーンは、現在の内部分裂から抜け出そうと努力している国だ。最初にドイツ、次にイギリス、フランスによる植民地支配が終わったあと、とくに英語圏とフランス語圏の間に強い緊張が生じている」としつつ、今回の展覧会は「カメルーンの若い世代にとって、国際的なキーであるNFTの新興世界を探求することで、出口と発展の可能性を表している」と述べている。