宝塚歌劇の演出家・原田諒氏退団 「スタッフにセクハラ」報道
原田氏は25日に東京宝塚劇場で千秋楽を迎えた雪組公演「蒼穹(そうきゅう)の昴(すばる)」で脚本と演出を担当していたが、公演中の9日付で親会社の阪急電鉄に異動となった。
歌劇団広報は、原田氏の異動と退団の事実は認めたものの、理由は「プライバシーに関わる」として回答しなかった。その一方で、劇団内でハラスメント事案が起きたことは認め「研修を通じてハラスメントに厳しく対応をしており、引き続き厳正に対処します。今回、事案が確認されたことを受け、さらに指導を徹底し、宝塚歌劇団としては、今後も被害者の方の気持ちに寄り添い、最大限のサポートを続ける所存です」とコメントした。
原田氏は2003年に入団し、10年の宙(そら)組「Je Chante(ジュ シャント)」で演出家としてデビュー。17年の星組「ベルリン、わが愛」と18年の星組「ドクトル・ジバゴ」の脚本・演出に対して菊田一夫演劇賞を受賞。若手の実力派として知られていた。【反橋希美】