隈研吾さん「居間のようなくつろげる場所に」…設計する新福岡県立美術館への思い
現在、市内の須崎公園にある県立美術館は、老朽化などから、大濠公園南側の福岡武道館と日本庭園の一部の敷地(約2万平方メートル)に新設される。開館予定は2029年度で、県は工事費として約147億円を見込んでいる。
この日は、隈さんが、手がけてきた国内外の美術館について説明。景観など地域の特性を生かし、地産の素材で建築するなど環境に配慮した設計を心がけていることを話した。その後、新美術館の設計について動画などで解説。会場の参加者の質問にも答えた。隈さんは「地域の居間のような、あたたかく、くつろげる場所にしたい」と語った。
北九州市門司区の男子中学生(14)は「地域とつながる美術館の機能の話にとても共感した。新美術館の建設が楽しみ」と話していた。