川面の上空を舞うこいのぼり、復元埴輪1400点が並ぶ公園…大型連休の大阪・高槻で身近な自然再発見
「こいのぼりフェスタ1000」(6日まで)。高槻青年会議所(JC)が1992年、創立25年を記念して「21世紀を担う子どもたちに古里や川を愛する心を持ってほしい」と始めた。家庭で飾らなくなったものの寄贈を受けるなどして約400匹でスタートし、今は約1000匹。中には市内の保育園児らが色を塗ったり、手形を押したりして、柄を描いたこいのぼりもある。高槻JC副理事長でフェスタを運営する協議会の川端康寛会長(39)は「壮大な眺めをゆったりと楽しんでもらいたい」と話す。
親子連れや写真愛好家らが盛んにカメラに収め、水辺の遊びを楽しむ会場を離れ、西に歩くこと約15分。大通りから少し離れた場所に、小高い丘のようなものがある。馬や鳥、家、武人など様々な形の復元 埴輪はにわ 約1400点が並ぶ今城塚古墳公園だ。古墳の周囲に入ることができ、ピクニックを楽しむ家族連れの姿も見られる。
車を使って足を延ばすと、芥川の少し上流には、市立自然博物館「あくあぴあ芥川」がある。幅6メートルものジオラマ水槽3台で芥川の上・中・下流の生息環境を再現した展示など見所満載。身近な自然についての解説が多く、意外と知らないことが多いと気付かされる。
高槻の魅力は、都市も自然もすぐそばにあること。気が向けばいつでも、自然の中にいる自分と出会える。(滝口憲洋)