アーティスト 江頭誠、"毛布アート"で花開いた人生の葛藤と希望に迫る
江頭が初めて毛布の作品を制作したのは2011年まで遡る。そこから12年が経過した今も尚、一貫して花柄毛布を使い続けており、年々変化する表現で毛布の可能性を提示している。同じ素材に向き合った12年間にはどんな葛藤や挫折、そして希望を感じる瞬間があったのか。
江頭誠
1986年三重県生まれ。戦後の日本で独自に普及してきた花柄の毛布を主な作品素材として、立体作品やインスタレーションを手掛ける。2015年に発泡スチロール製の霊柩車を毛布で装飾した「神宮寺宮型八棟造」で「第18回岡本太郎現代芸術賞」特別賞を受賞。その翌年、毛布で洋式トイレをつくった「お花畑」で「SICF17」のグランプリを受賞する。主な展覧会に「六本木アートナイト2017」、「BIWAKOビエンナーレ2020」など。展示以外にアーティストYUKIの「My lovely ghost」のMV にアートワークで参加。
公式インスタグラム
ー今回は江頭さんの作家活動について色々とお話しをお伺いしていきたいのですが、まずは「Kaguya by Gucci」、素晴らしいコラボレーションでしたね。
ありがとうございます。以前から監督の長久允さんが作品を見てくれていて、今回オファーを頂きました。最終的に部屋一面を毛布で覆い尽くしたセットも作り込み、かなり大胆に作品を使って頂きました。完成した映像を見た時は、本当に嬉しかったですね。
ー江頭さんといえば\