博多祇園山笠「流舁き」 3年ぶり山笠始動 小松政夫さん追悼も
五番山笠・中洲流は午後3時に福岡・中洲を出発。不動明王を題材にした舁き山笠を肩に担ぎ、水法被に締め込み姿の男たち約500人が「オイサッ、オイサッ」と掛け声を上げながら区域内を疾走した。新型コロナウイルス感染対策としてコースの一部を短縮、変更した流もあった。
沿道で見ていた見物客らは写真を撮ったり、男たちに「勢い水」をかけたりして見守った。近くに住む飲食店従業員、相葉すずさん(36)は「やっと博多に夏が戻ってきた。3年ぶりに感じる迫力と熱気に、感動で涙が出そう」と興奮気味に話した。
この日、「中洲流4丁目」では2020年に亡くなった福岡市出身のコメディアン、小松政夫さん(享年78)の追善供養も催された。約20年以上にわたり山笠に参加し、博多のまちに功績を残した小松さんを思い、舁き手らは、謝意を表して黙とうをささげた。
クライマックスの「追い山笠(やま)」は15日にある。【河慧琳】