5月に見たい全国おすすめ展覧会10選:恐竜展から蜷川実花の個展、横尾忠則の小説の世界まで
恐竜展と聞くと化石や原寸大の模型を思い浮かべがちだが、本展は資料をもとに古代生物を描いた「パレオアート」に注目。20世紀に活躍した恐竜画の2大巨匠チャールズ・R・ナイトとズデニェク・ブリアンによる記念碑的作品、漫画・おもちゃなどのサブカルチャーからファインアート、さらには近年の研究に基づく現代恐竜画まで公開される。詳細はニュースをチェック。
会場:上野の森美術館
会期:5月31日~7月22日
本展は、写真家・映画監督として知られる蜷川実花の写真展。 キヤノンギャラリーの開設50周年を記念し、品川のキヤノンギャラリーS、銀座、大阪の3拠点で開催される(銀座と大阪の会期は5月23日~6月3日)。品川では「花」、銀座では金魚や花といった「生物」、大阪では都市やそこで暮らす人々を念頭に置いた「いのちの息づかい」と、拠点ごとに異なるテーマが設定されている。昨年、東京都庭園美術館での個展に際して行われたインタビューもぜひチェックしてほしい。
会場:キヤノンギャラリーS
会期:5月9日~6月19日
神谷徹はアクリル絵具による繊細な色のグラデーションが印象的な画家。モチーフを描かず、色面構成を追求した制作を展開してきた。本展の中心となるのは、30cm四方の絵画モジュール60点からなる大作《joy》。SCAI THE BATHHOUSEの開放感ある天井高を生かし、約15点の新作絵画が展示される。個々の作品もさることながら、配置が織りなす空間全体の体験としても楽しめそうだ。
会場:SCAI THE BATHHOUSE
会期:5月9日~7月8日
幕末の江戸で人気を博した浮世絵師、葛飾北斎と歌川国芳。好敵手としてみなされがちなふたりは、他方で親密な関係だったとも伝えられている。慶應義塾のコレクションから構成される作品や資料を通じて、北斎と国芳の魅力の再発見を試みる。初紹介となる新出の絵師たちによる、生き生きとした筆さばきの下絵群にも注目したい。
会場:慶應義塾ミュージアム・コモンズ
会期:5月15日~7月15日