『神田沙也加さん 周囲に不安な思い明かしていた「喉の手術をしなきゃいけないかも 歌えなくなったら…」』へのみんなの感想まとめ
女優の神田沙也加(かんだ・さやか)さんが18日に札幌市内の宿泊先ホテルの高層階から転落し、同日午後9時40分に搬送先の病院で死去した。35歳。東京都出身。同日昼ごろにホテルの14階部分の屋外スペースで血を流して倒れているところを発見された。警察が事故と自殺の両面から経緯を調べている。衝撃的な悲報に、全国が悲しみに包まれた。母の歌手松田聖子(59)と、父の俳優神田正輝(70)のショックは計り知れない。
沙也加さんの所属事務所は19日午前4時、公式サイトで死去を報告。あまりにも突然の悲報に、伯父で社長の蒲池光久氏は「まだ信じ難く、受け止めることができない」と悲痛な思いをつづった。
聖子も深い悲しみの中におり、コメントは出さなかった。19日は都内でディナーショーを予定していたが、やむなく中止となった。
沙也加さんは主演ミュージカル「マイ・フェア・レディ」の札幌公演のため札幌市に滞在。18日は正午からの公演に出演予定だったが、入り時間になっても姿を見せず、連絡も取れなかった。このため関係者が警察に通報し、捜索を依頼した。
発見されたのは上演開始後の午後0時55分ごろ。ホテルの14階部分のバルコニーのような場所で、血を流して倒れている状態で見つかった。滞在していた22階の部屋の窓から転落したとみられ、搬送先の病院で死亡が確認された。警察は事件性はないとみており、沙也加さんが自ら飛び降りた可能性も含めて転落の経緯を調べている。関係者は「現時点で遺書は見つかっていない」と話している。
18日の公演は代役で上演された。ただ、出演者らの間で動揺が広がり、19、20日は中止となった。
関係者は「夢だった舞台の公演中に、なぜ命を落とすことになってしまったのか」と打ちひしがれている。「マイ・フェア・レディ」の主人公イライザ役は、沙也加さんの憧れだった。第二のママと慕った大地真央(65)が長年演じた役で、沙也加さんは観劇のために地方遠征するほどだった。2018年にその座をつかみ、今回が再演だった。
沙也加さんの身に何が起きていたのか。周囲は「思い当たる節がない。信じられない」と一様にショックを受けている。その中で、ある関係者は「思い悩むことがあったとすれば、喉の問題でしょうか」と話した。
亡くなる前日の17日も稽古に参加。普段通りに務めたが「本人は喉の調子が悪かったことを気にしていた」(公演関係者)。「手術をしなきゃいけないかも」と明かし、「手術をして、もし歌えなくなったらどうしよう」と不安な思いを漏らしていたという。
幼い頃から歌うことが好きだった沙也加さん。母はトップアイドルの松田聖子。祖母から「歌手だけにはなってはいけない」と厳しく言われてきた。15歳で歌手デビューしたものの、うまくいかずに芸能界を一時離れたこともある。だが、努力を重ねて見事に復活。声優業に活路を見いだすと、次に進んだのはミュージカルの道。歌うことがやっぱり好きだった。
「歌えなくなるかも」という悩みは、人生を揺るがす一大事だったのは間違いない。沙也加さんがどんな思いを抱えていたのか、もう聞くことはできない。
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