しっとり優美に秋告げる おわら風の盆、3年ぶり開幕 富山
そろいの浴衣や法被に編みがさ姿の男女が、三味線や胡弓(こきゅう)の哀愁を帯びた音色に合わせて優美に踊った。コロナ禍前は全国から約20万人の見物客が訪れていたが、今回は感染防止のため「伝統継承のための小さなおわら」(行事運営委員会)と位置づけ、前夜祭や演舞場を中止するなど内容を縮小した。
踊り子の山田千紗都さん(25)は「母親のおなかの中にいる時からおわらを聞いていたので、祭りのなかった2年間は本当に寂しかった。一生懸命練習したので、精いっぱい踊りたい」と開催を喜んだ。【青山郁子】