シルクロード愛した人類学者・加藤九祚を後世に 茨城で「集い」
加藤さんは北・中央アジア民族史の研究者。民博を退官後に中央アジア・ウズベキスタンで仏教遺跡の発掘を始め、調査中に現地で死去した。
ユーラシアンクラブは平成5年に設立、アジアの少数民族との文化交流を続けてきた。加藤さんの顕彰碑と記念館「対話の館」の設置を計画し、かすみがうら市牛渡の霞ケ浦を望む民家を候補地として、資料庫の設置などを進めてきた。
大野遼会長(74)は「多くの人から愛され、ユーラシアの人と文化をつないだ『九さん』の心を継承し、人と文化の理解・親睦・協力の促進を模索して活動する施設にしたい。霞ケ浦は人類史をじっくり考え、ユーラシアの諸民族が国家・民族・宗教を超えて共生を模索する場所として最適な場所」と話す。
「集い」は加藤さんの生誕101年とNPO設立30年を記念して21日午前11時から、同民家で開催。ヒマラヤカレーやバーベキューが振る舞われ、顕彰碑や記念館のあり方を語り合いたいという。加藤さんゆかりの人々に声をかけているほか、一般参加も歓迎。会費1千円。JR常磐線土浦駅から送迎あり。問い合わせは同NPO(090・3814・5322)。