妹島和世設計の名作住宅が、 アーティストの新たな創作の舞台に! 第1弾は友沢こたお。
アート・コミュニケーションプラットフォーム〈Artsticker〉を運営する〈The Chain Museum〉が2022年秋からアーティスト・イン・レジデンスを実施。アーティストが日頃と違った環境に身を置くことで、今までにない視点やインスピレーションを見出すことを目的とするこのプログラムの舞台として、妹島和世設計の名作住宅が使用される。
全体を白く塗られたファサードが目を惹く住宅は1994年に竣工。現オーナーの協力のもと〈蓼科の森の家〉の呼び名でレジデンス会場として利用する。山の中に位置し、深い森に覆われたこの場所は、外壁には樹々の影が写り込み、内部は自然光あふれる開放的なアトリエとなっている。
そんな自然豊かな環境で、制作を行ったのが友沢こたお。1999年フランス・ボルドー生まれの彼女は、現在、東京藝術大学大学院美術研究科に在学中。そのスライム状の物質と有機的なモチーフが絡み合う独特な人物画が特徴の若手アーティストだ。
今回は制作後の公開となったが、今後は地域や企業とも連携し、アーティストと鑑賞者との交流の場としても活用される予定だという。妹島和世による名作住宅でどのような名アートが生まれるのか、楽しみにして待とう。
制作した原画2点とそれを元にした複製画は、10月11日13:00~10月25日23:00で、ArtSticker限定でエントリー販売予定。