むき出しのトイレに剥がれた壁紙…“ホームレスの住まい”がイケアの店内に出現
この状況を打破すべく、イケアとシェルターはこの展示をを通して人々に現状を伝え、2030年までに9万戸のホームレス用住まいの設立するように呼びかけている。「賃貸住宅の家賃はこれまでにないほど急騰し、物価の上昇は止まりません。私たちは今後さらに家を失う人々が増加することを非常に心配しています。この解決策は実はとても簡単です。現政権にこの事実を直視するように働きかけ、新たに質の良い公共住宅の建設を進めるように呼びかけることです」とシェルターのチーフ・エグゼクティブのポリー・ニート。
展示が行われているロンドンのハマースミス、バーミンガム、ワリントン、ブリストルの4店舗はいずれもイギリス内でホームレスの数が多いとされている場所から至近という。厳しいインフレーションの終わりが見えず、誰にとっても他人事ではなく、足を止めて展示に見入る人も多い。