いじめ被害男性、隠蔽認めた報告書に「満足」 神戸市長に要望書
男性は市教委の資料隠蔽などを認めた報告書について「素晴らしい内容で満足している」と評価した。一方、市教委は11日の会見で、報告書の内容に一部認識の違いがあるとの立場を示しており、男性は「やっと終わると思っていたのに、未来の子供たちのために何も変える気がないんだなと感じ、すごくつらかった」と話した。
会見には息子を自殺で亡くし、今回のいじめ問題で男性側を支援してきた西尾裕美氏も同席。「全国で同じようなことが起きているが、隠蔽行為が認められた報告書は初めてで画期的だ」と述べた。
会見後、男性らは久元喜造市長宛てに市長主導での市教委の再生と再発防止策を求めた要望書を市側に手渡した。市長室は「内容を確認させていただき、市としての対応を検討させていただく」とのコメントを出した。