『ガソリン高抑制策が始動 冷めた反応、混乱懸念も』へのユーザーの意見まとめ
ガソリン、軽油、灯油、重油について補助金を石油元売り会社などに支給することで、給油所への卸価格上昇を抑制する。ただ、店頭価格は在庫状況などから給油所ごとに異なり、値下がりにつながると誤解した消費者との間での混乱を懸念する声が多い。制度の効果についても冷めた見方が広がっている。
【図解】政府のガソリン高騰対策のイメージ
この制度は、レギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均価格が170円以上で発動。最初の1週間分は、直近の全国平均価格170円20銭と基準額170円の差額20銭に、原油調達コストの上昇分3円20銭を合計した3円40銭を補助する。元売り各社は、27日から卸価格を前週比2円50銭引き上げるところ、補助金分を差し引き90銭引き下げて供給する。
制度が始まった27日朝、東京都内の給油所の50代の男性店長は「原油や仕入れの説明は難しい。今週は店頭価格が5円、または3円40銭安くなると勘違いする人が多いのでは」と冷めた様子で話した。
大分県の給油所経営者の男性も「報道などで店頭価格が下がるイメージが広がっている」と、理解が進んでいない状況を指摘。その上で「現場が混乱するだけで給油所にとっては愚策だ」と切り捨てた。